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(赤)
慣れないながらも一生懸命お粥を作ってくれて、それがめっちゃ美味しくて。
思ってたよりもたくさん食べたからか驚いた流星の顔が可愛らしかった。
あれから流星が買ってきてくれた薬を飲んだら、すぐに眠たくなってくる。
ソファでうとうとしてると、
「…眠たなってきた?ふふ、ベッド行こうか」
そう言いながら流星が抱き上げてベッドまで運んでくれたのをぼんやり覚えてる。
ベッドへ下ろしてくれて、お布団をかけられてすぐ、深い眠りに落ちていった。
目を覚ますと、流星がベッドにもたれるように変な体勢で寝ていて、心配で見に来てくれたんかなとか思ってしまう。
おでこに貼られている冷えピタも冷たいし、替えてくれたんかもしれへん。
サイドテーブルには水とポカリとゼリーと薬が置いてあって、流星なりの優しさがじわじわと伝わってくる。
薬のおかげがおそらく熱もだいぶ下がったみたい。
ベッドに伏せて寝ている流星の寝顔はいつもよりとあどけなく見えて。
流星から頼られたり甘えられることってほとんど無いけど、今度流星がしんどかったり悩んでたら全力で助けたいなあ…。
今回の件で流星の優しさとあったかさをいっぱい感じて、余計に思った。
同期っていいなあ、なんてぼんやり考える。
また明日から仕事頑張ろう。
そう思いながら、すやすやと眠る流星のさらさらの髪を撫でた。
end.
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作者名:流優 | 作成日時:2021年10月31日 17時