ひたすら愛される流星くん４ (ページ3)

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(赤)

おでこに冷たさを感じて、少しずつと意識を取り戻す。

……ゆっくりと目を開けると、心配そうに見つめる流星の顔が近くにあった。

「…あ、ごめん。起こしてもうた？」

『…流星、なんで戻ってきたん……？』

多分、あのまま直帰でもよかったはずやのに。

「しげが心配やってん。無理して倒れてへんかな？と思ったら、案の定」

『…はは、ごめんな』

「ええよ。ほんまにしんどかったんやな…。あ、中間部長には無事に終わったこと連絡してあるから安心して？」

『ほんま、ありがとう』

「ええんよ。こういう時はお互い様やで」

流星に頭を撫でられて、大きくて優しくてあったかい手にすごく安心する。

『ふふ、今度流星になんかあったら助けるな』

「頼むわ」

流星と話していたら、なんだか少し気分も良くなってきた。

「さっきより、顔色良くなったな」

『だいぶ良くなったわ、ありがとう』

「それならよかった」

『今、何時？結構寝てた気がするんやけど…』

「0時30分くらいやな〜」

『え！？もうそんな時間、終電ないやん…。ほんまごめん』

「いや全然ええんよ。今日たまたま車で来てたし、家まで送るで？」

『…え、いや、それは申し訳なっ、「はい、決定」

「あと、看病するから家入れてな？」

もうそんなん、頷くしかないやん。

でも1人やと心細かったから、迷惑かけるけどちょっと嬉しいかもしれへん。

『わっ、！』

ソファーから立ち上がろうとすると、ふらついてしまった。

流星が支えてくれて、なんとか体制を崩さずに済んだみたい。

「乗って？」

流星がしゃがんでくれる。

おんぶしてくれるって事？

さすがにそれは…俺結構重いで？

「はーやーく！」

『重いけど…、ごめん』

「全然大丈夫！」

にっこり微笑んでるのが後ろからでも分かるくらい。

ゆるやかに揺れながら、流星の背中にぎゅっとしがみついた。

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