ひたすら愛される流星くん４ (ページ12)

今日:7 hit、昨日:31 hit、合計:67,490 hit

. ページ12

(橙)

食卓に向かい合って座る。

「ほな、食べよか」

『ふふ、美味しそ』

「『いただきまーす』」

口いっぱいに含んで美味しそうに食べる流星があまりにも可愛くてつい見つめてしまう。

『あきとの作るごはん、全部すき』

「ありがとうなぁ」

『ううん、俺がありがとうやの』

「…ん？」

『いつも、いっぱい、ありがとう』

不意に言われたありがとうになぜかとてつもなく泣きそうになる。

『あきと、といたら楽しい』

にこにこと笑う流星の姿。

昔の無表情で全く話せなかった頃を思い出して、ほんまに泣きそうで。

こんな風に自分の思ったこと話せるようになったことがほんまに嬉しくて。

「…俺もやで、」

『…あきと、？』

とことこと向かいに座る俺の方に来て、ぽんぽんと頭を撫でてくれた。

『泣かんといて…？』

そしていつも俺がするみたいにハグをしてくれる。

『あきと、だいすき』

流星から伝わるぬくもりにもっと涙が溢れてしまう。

「俺もやで。流星だいすき」

これからずっとずっと一緒に、支え合って生きていこうな。

end.

______________________________

半年前くらいに書いてたお話です。

続きを書こうか悩んで放置してましたが、長くなりそうなので一旦ここで区切っておきます。

大人になっても子どもの頃からの関係性は変わらない照史くんと流星くん。

面倒見がいい照史くん、書くの好きです。

.