ひたすら愛される流星くん３ (ページ46)

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(紫)

「んふふ、はまちゃーーん」

『…あかん、ついつい飲ませすぎたな……』

ふわふわと笑う流星を見て反省する。

あまりにも美味しそうに飲んでくれるからついつい……。

『流星、水飲み！』

「えー？？やや、もっとお酒飲むー！」

『あーかん、もうやめとき』

「むぅ。お酒作るはまちゃんかっこいいんやもん〜もっと見たい」

『……え、』

美味しいから飲みたいんじゃなくて、お酒作る俺が見たいから？

そんなん、勘違いしてまうで。

「あかんの？」

『…あかんよ』

少し会話が途切れた途端、今にも寝てしまいそうな流星の肩を揺する。

『流星、寝たあかんで。おうち帰らんと。』

「……んぅ、……」

『流星？』

声をかけても反応はなく、すぅすぅと寝息が聞こえてきた。

『…はあ、上で休ませるか』

お店の2階を自分の居住スペースにしているから、とりあえずそこまでおぶって連れて行く。

流星はここからすぐ近くのところで一人暮らししてるから送って行ってもいいんやけど、カギどこにあるか知らんし…

リビングのソファに寝かせると、薄らと目が開いた。

「…はまちゃ、…………」

俺の名前を呼びながら、幸せそうにふわふわと微笑む流星があまりにも可愛らしくて心臓が早くなった。

どきどきしてる俺を余所に、また目を閉じて眠り出す。

『……あかん。あかんで、たかひろ』

酔ってる流星に手を出すのは、さすがに大人としてあかん気がする。

自分に言い聞かせて、直ぐに飲めるようにお水を傍において、ブランケットをかけてあげた。

そこらの芸能人よりも顔が整ってる流星の寝顔は恐ろしい程に綺麗やけど、酔っているせいか少し頬を赤くしている。

ふぅ〜と大きく深呼吸をしてから、気持ちを落ち着かせるためシャワーを浴びにバスルームへ向かった。

リビングへ戻り、ソファを覗くとまだスヤスヤと眠っている流星。

明日は土曜で学校もないはずやから、寝かせておこうか。

『…おやすみ、流星』

小さくおやすみを伝えて、リビングの電気を暗くしておいた。

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