ひたすら愛される流星くん３ (ページ45)

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悪いオトナ(紫×青) ページ45

(青)

「おつかれさまです」

『おお、流星お疲れさん』

最近始めたバイト先の濵ちゃんといつものように挨拶を交わす。

昼はカフェ、夜はバーになるオシャレなお店。

濵ちゃんと呼んでるけれど、オーナーやからめっちゃ偉い人。

でも気さくやし、誰に対しても優しくて、みんなから愛されて慕われてる。

『新しくカクテル作ってみたんやけど飲んでみてくれへん？』

「飲みたい！」

去年20歳になってお酒を飲めるようになったばっかり。

そこまで強い訳では無いけど、濵ちゃんに美味しいお酒をたくさん教えてもらって、好きではある。

小さい店やから今日は濵ちゃんと俺の二人きり。

後片付けを終えてからバーカウンターに座って、カクテルを作る濵ちゃんを見つめる。

……かっこいい。

柔らかい普段の雰囲気とは違って、色気漂う大人の男。

『そんな見てどうしたんや？』

「濵ちゃん、かっこいいなあと思って」

『流星の方がよっぽどかっこええよ』

「…ちゃうねん。俺はまだまだ子どもやけど濵ちゃんは、ほんまにかっこいいの！顔だけじゃなくて中身とか雰囲気も、大人の男って感じする」

『ははっ、ありがとうなあ』

優しく微笑む濵ちゃんからはやっぱり大人の色気が漂っている。

綺麗な青色のカクテルが出来上がって、差し出してくれた。

『飲んでみて』

わくわくした気持ちで飲むと、口に広がる甘いながらもスッキリとした味。

「…！！めっちゃ美味しい！」

『よかった。そんな美味しそうにしてくれると、嬉しいわ』

目を細めて笑う濵ちゃんにどきどきしてしまう。

あまりの美味しさに一気に飲み干した。

他にもこれもこれもと新作が美味しくて飲んでいると、クラクラしてくる頭。

ふわふわと飛んでいきそうないい気分になってきた。

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