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(黄)
さて寝ようか、とお互いに少し離れたシングルベッドに入ったものの、なかなか寝ようとしない流星。
大きな瞳でこっちを見つめてる。
『寝えへんの?』
「んー……」
と唸りながらこっちに近づいてきてベッドに入り込んでくる。
俺の胸元に擦り寄りながらちっちゃい声で話し出した。
「淳太にゆっくり寝て欲しいからベッド別々で寝ようと思ったんやけど、やっぱりひっつきたいなと思って……」
普段一緒に寝る時は俺の胸元に流星の頭があって、抱きしめる形で寝るのが定番。
…そんな可愛いこと言わたら、素直に嬉しい。
『こっち来て欲しかったからええで?俺もひっつきたいし』
すると安心したのか顔をすりすりとしてくる流星が可愛すぎて、またまたにやけてしまいそうになる。
頼れるお兄ちゃんみたいなところはいっぱいあるけど、俺にだけ見せてくれる甘えんぼで可愛いらしいところがたまらなく愛おしい。
『他のメンバーは、隣の部屋で俺らがこんなイチャついてるなんて思ってもないんやろうなあ〜』
「2人の秘密やからな」
抱きしめる腕の中から俺の方を見上げて、ふはっと笑う流星の額に口付ける。
『みんなに言うてもええかなと思ってたけど、なんか秘密にしとくのもいいかも』
「もうしばらく、秘密にしとこっか」
『そうやな』
うとうととしてきた頃、ちゅっと唇にキスされて甘くおやすみと囁かれる。
一人で寝るよりも、流星と引っ付いて寝た方が何倍も身体が回復する気がする。
…ふわふわと眠りに落ちていきそうになっている時、
「淳太、…だいすき」
溶けてしまいそうなほど甘い流星の声が聞こえたのが最後、すっーと深い眠りに落ちていった。
end.
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作者名:流優 | 作成日時:2021年6月28日 5時