ひたすら愛される流星くん３ (ページ33)

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(桃)

『……望、俺、濵ちゃんのことそういう意味で好きじゃない』

「…そっか、でもそれは流星の好きな人に言ってあげへんと」

『…望、……やもん』

「…え、？」

『俺の好きな人、…望』

まさかの流星の言葉に固まってしまう。

すると再びぶわっと溢れ出る涙。

『…忘れて、っ！ちゃうから…！』

「…………そんなん、忘れられへんよ」

離れようとしていた流星をぎゅうっと抱きしめて、頭を撫でる。

『……のぞむ？』

「…好きな人、俺でよかった」

『…え、』

「俺以外の人の事、好きなんかと思ってた」

『ちゃうっ』

「ふふ、可愛いなあ流星は」

頬を包んで唇を重ねる。

目を丸くしてきょとんとしてる流星がとてつもなく可愛い。

「流星のこと、だいすきやで」

『……メンバーとして、じゃなくて？』

「ちゅーしたいなって思う、好き」

また泣きそうな顔をしてるから、慌てて頬を包み込む。

「あーもう泣かんといて？」

ちゅっちゅっと何度か唇を合わせてから目を開けると、蕩けた瞳をしてる流星。

……こんなん、無理やわ。

「これからは酔った可愛い流星、俺以外見せたらあかんよ？」

大きく頷いた流星を抱き寄せると、肩に顔を埋めてスリスリしてくる。

ふふ、流星はこうじゃないと。

「可愛いなあ、流星」

『…もっと、可愛がって』

恥ずかしそうにちっちゃな声でそんなこと言われたら、可愛がるしかないよね。

「ふふ、いっーぱい可愛がる」

照れてそっぽを向いている流星の可愛い耳に口付けて、もう一度ぎゅうっと抱きしめる。

『…望、すき』

「俺も、だいすき」

お互いの気持ちが通じ合った、ほろ酔い気分の少し肌寒い夜。

end.

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次ははまりゅせです☺️