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(青)
日が沈み出して夕日が窓から見える頃、目が覚めた。
しんどさもほとんどなくて、身体が軽くなったように感じる。
隣を見ればすやすやと眠るしげの姿。
「…ふふ、かわい」
子どものような寝顔が可愛らしい。
起こさないようにそっと布団から抜け出し、クローゼットに隠していたプレゼントを取りに行く。
しげの枕元にプレゼントを置いて、また布団の中へ。
いつ気づくかな…?なんてワクワクしながらも、また眠気に誘われて眠ってしまった。
次に目が覚めたら、目の前いっぱいににこにことしたしげの顔。
手がぽかぽかするなと思ってたら、握ってくれてたみたい。
『おはよ、流星』
「おはよ」
『俺が寝てる間にプレゼント置いてくれたん?』
「うん!びっくりするかなー?と思って」
『めっちゃ嬉しかった!サンタさんみたいやな〜』
ほんまに嬉しそうにしてくれてるしげを見て、俺も嬉しくなる。
「喜んでくれてよかった。また今度ちゃんとお祝いする!」
『ふふ、ありがとうなあ』
ぎゅうっと抱きしめられて、ちゅっと可愛くキスされた。
『体調はどう?』
「だいぶよくなったで、ほんまにしげのおかげ」
『よかった〜流星が元気なんがいちばん嬉しいわ』
「んは、ほんま優しいな」
甘えるように胸元にぴたっとひっつけば、頭を撫でてくれる。
「誕生日おめでとう、だいすき」
こんな優しくて甘いしげを多分他の人は知らん。
でも、俺だけ知ってたらいいの。
特別やもん。
end.
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作者名:流優 | 作成日時:2021年6月28日 5時