ひたすら愛される流星くん３ (ページ25)

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優しさ(赤×青) ページ25

(青)

「…けほっげほっ、」

…………最悪。

しげの誕生日やのに、酷く身体がしんどい。

久しぶりにゆっくりできると楽しみにしてたのに。

昔から身体は強くないけど、最近はこの日のために体調に気を付けて生活してた。

早く寝て、身体温めて、栄養いっぱいのものを食べて……

そんな努力も虚しく、痛む頭と熱い身体。

歩き出そうとしたけど、すぐに倒れ込んでしまった。

ガタン、どっかに手をぶつけてしまったみたいで痛い。

情けなくて、悲しくて、悔しくて、

ポロポロと零れ落ちてくる涙。

……なんでこんなに身体弱いんやろう。

しげになんて言おう。

薬飲んで無理やりにでも出かけようか。

せっかくたくさん行きたいとこ、食べたいもの考えてたのに。

いつもいつもそう。

prrrrrr

携帯が鳴っている音が聞こえる。

仕事の電話やろうか、それともしげかな。

迷っているうちに電話は切れてしまった。

携帯を取りに行こうと思ったけど、ふらふらしてしんどくて動けへん。

動けそうにないから、しばらく大人しく床に倒れたままになることにした。

下手に動くよりずっといいことをよく知ってるから。

頭がぐわんぐわんして、天井が回ってる。

気持ちが悪くてギュっと目を瞑った。

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