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(桃)









今日は久しぶりにしげとともくんと3人で会う日。


近くのファストフード店でポテトをつまみながら、流星のことを相談する。


桃「2人はさ、どうやって付き合ったん?」


赤「はっ!?なんやねん小瀧急に…!!」


ジュースを吹き出しそうになるしげに思わず笑ってしまう。


緑「………っ」


隣で耳まで真っ赤にしてるともくんが、やけに可愛らしい。


赤「とも照れてもうてるやん…!」


緑「…だって!!」


赤「中学の時、ともに俺から告白したんやで」


緑「…ふふ、懐かしいなぁ」


なんてお互い少し照れながら話すのが可愛くて、羨ましくて。


話を聞いてたらあっという間に時間が過ぎていく。


赤「ちょっとトイレ行ってくるわ」


そう言って席を立ったしげ。


ともくんと2人きりになった。


桃「…なあ、ともくんはしげのどんなとこを好きなったん?」


緑「…え、うーん……。誰にでも優しいところ、かな…」


桃「…ふはっ、ともくん顔真っ赤やん!」


緑「もう、のんちゃんのせいやで!…恥ずかしいこと聞くから…!」


耳まで真っ赤に染めるともくんを見て、ほんまにしげのこと好きなんやなあと微笑ましく思う。


楽しく話してる時、ふと窓の外を見ると、1人で歩く流星の姿が。


目が合ったから手を振ろうかと思ったら、俺たちの方を見た途端急いで走り去っていった。


桃「……え、?」


緑「さっきの人、友達?」


桃「……あ、よく話してた流星」


緑「あ、あののんちゃんの好きな人?」


桃「…そう」


なんであんなに悲しそうな顔して、走り去って行ったん?


……そんなに俺に会いたくなかった?


緑「…流星くん、勘違いしてはるんちゃう?」


桃「勘違い…?」


緑「俺とのんちゃん2人でおったから、デートしてるみたいに見えたんちゃうかな…?」


桃「…もしそうやとしても、流星が逃げる必要ないと思うんやけど」


なんて色々思いを巡らせてると、しげが帰ってきた。


さっきのことを説明すると、


赤「んーわからんけど、ともが言うてることが一番しっくりくる」


緑「…俺はあの感じやと、流星くんはのんちゃんのこと好きなんちゃうかなと思う」


桃「…え、いやそれはないと、思う」


まさか流星が俺のこと好きなんて。


話もろくに聞いてないし、いつもほわーとしてるだけで、俺にドキドキしてる様子なんて全くなかったもん。


…なんだか複雑な気持ちを抱えたまま家に帰った。









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作者名:流優 | 作成日時:2021年6月28日 5時

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