ひたすら愛される流星くん２

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(緑)







現場につくと、お疲れ様！の言葉を全員がかけてくれて少しほっこりとする。


やっぱりみんなといる時が1番落ち着くなあ…


『ありがとう〜！リハ参加出来てへんけど、どんな感じ？』


なるべく明るい声を意識して、話す。


淳太が細かく説明してくれて、今回は難しい演出はないからなんとかいけそう。


淳太と話し終えて、ほんの束の間の休憩。


30分くらいは休めるみたい。







ふぅと一息つくと、流星がこっちに向かって歩いてきた。


「…神ちゃん」


『ん、流星？どしたん？』


無言でぎゅっと抱きしめられる。


「大丈夫。神ちゃんは十分頑張ってるよ。俺、ちゃんと見てるから。…俺の前では、無理せんといて……」


『………』


最近会ってなかったのに流星には全部お見通しみたい。


視界がぼやけて、ああ泣きそうって思った時には顔が隠れるように胸元にぎゅっと抱きしめてくれた。


メンバーに泣いてるのがバレたくないことも、多分わかってくれてる。



「神ちゃん、今日終わったら俺の家来うへん？昨日オカンが家来て色々作って帰ってくれたからさ、一緒に食べよ？」


頭上から聞こえる流星の優しい問いかけ。


『……行く。ありがと』


「…ん。今日一緒に帰ろうな？泊まって帰って。明日の朝は劇場まで送るから」







一応俺が彼氏やねんけど、今日は流星が彼氏みたい。


「とりあえず今はちょっと寝とき…？」


背中をトントンと叩いてくれる心地良さですぐにうとうととしてくる。








「ともが頑張ってるの、ちゃんと見てるからな…」


流星のその甘く優しい声を聞いて深い眠りに落ちた。









end








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