ひたすら愛される流星くん２

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昔から絶対俺の前では泣かへん流星は必死に涙を拭って、俯いたまま。


俺もなんて話しかけたらええんか分からんくて、沈黙が続く。


…何分かしてこのままじゃあかんと思って、やっとの思いで声を発した。


『流星、隣…座っていい？』


黙ったまま縦に頷いてくれたけど、目線は下に落ちたまま。


『…流星ごめんな。恥ずかしいからみんながいる前で話したくないなんて言って。しかも女優さんと話してるの見て勝手に嫉妬してもうて…嫌な態度とって自分勝手なことで傷つけてほんまにごめん。』


「謝らんといて……。しげが恥ずかしがり屋なのも知ってたのに、付き合ってからも今までみたいに話したいって思っちゃったし、あの女優さんと話してたのは俺が悪いし…俺の方こそごめんなさい……」


ちっちゃい震えた声でそんなこと言われて。


流星が謝る必要なんて全然ないのに。


流星はいつもいつも俺の何倍も大人や。


隣に座る流星を抱き寄せて、


『流星の方こそ謝らんといてや…全部俺が悪かってん。ほんまにごめん。…俺のせいで流星のこと傷つけて、悲しい思いさせてしまってごめん…』


「……………しげにな、…嫌われたんかと思って……ほんまに怖かってん。それなら、付き合わんほうがよかったかなって思っちゃった…」


思いがけへん言葉に驚く。


俺から好きって気持ちを伝えたのに。


流星のこと嫌いになるわけないのに。


『…流星のこと嫌いになるわけないやんか』


「でも重たい恋人みたいな発言しちゃったから…しげがそんなん嫌いやって知ってたのに言っちゃったから、っ………。ずっと後悔してて…今もこんなんで泣いて…ほんまごめん。しげのことになると女々しくなってしまう」


震えて掠れる声。


流星を抱き寄せた胸元が濡れていく。


胸が締め付けられた。


『そんだけ好きでおってくれたんやな……流星には何されても嫌いにならへんよ。…なられへん。』


「…っ、……ありがと」


『ほんまに酷いことしてごめんな。冷やかされるの恥ずかしくて避けるなんて、俺ガキやな』


小さく首を横に振る流星。


『1番大事にせなあかんのに、傷つけてしまった。これからもっと大事にする。流星のこと不安にさせへんようにする。不器用やけど、……ほんまに流星のこと好きやから。』


「…俺も、すき」







抱きしめた腕の中、小さく収まる愛しい流星を二度と傷つけないと心の中で誓った。









end.









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