125 独り ページ20
この日も何時ものように琥珀と珊瑚は有無を云わさずにAを外に連れ出した
貴方「えっと……どちらしゃまですか」
すると、その女性は行成Aを思いっきり蹴飛ばした
「アンタみたいな餓鬼が朧さんを大切にしてると思ってんの?」
「罪滅ぼしでしょ?
本当は朧さんだってアンタみたいな餓鬼とは家族で居たくないと思うけど〜」
「なんで産まれてきたんだろうね〜
存在しない方が良かったんじゃない」
「ってか本当に家族なの?
全然似てないよね〜
消えたら?そしたら、朧さんが喜ぶよ」
Aは見ず知らずの女性からの暴 言・暴 力に泣かずに耐えていた
この時のAには痛み・恐怖は感じなく
自 傷行為と同じ様に目が虚ろになっていた
相手が飽きたのか暴 力も暴 言が収まり
何事も無かったかのように去っていた