コピペ改変85 ページ8
泣けコピです｡
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アルヴァ『私は猫が好きであり嫌いだ｡最近野良猫が家の敷地内に出入りを始め､威嚇行為を繰り返したにも関わらず出て行かない｡猛烈に腹が立つ｡
そうこうしている間に､ミィミィと頼りない声が聞こえるようになった…子供を産んだようだ｡子供大事で餌を探しに行く様子は全くなかった｡
私の自宅の敷地内で餓死などされてたまるものかと思って朝昼晩と餌を与えることにしたら､やがて小さな子猫が這い出てくるようになった｡見ると5匹のうちの2匹は目やにで目が開かないようだった｡繰り返し目やにを拭き取ってやっても､すぐ潰れてしまう｡私は業を煮やして医者に連れて行った｡
医者から目薬をもらい､それを6時間ごとに差してやった｡ウイルス性結膜炎だそうで､5匹全員に6時間ごとに点眼していく｡
寒くなってきたので､ホームセンターで発泡スチロールの箱を購入し､バスタオルを敷いてやった｡
野良猫なので当然だが…ノミがすごい｡ノミをもらうのが嫌で､蚤取り櫛を買って来た｡引っ掻かれるのも嫌で爪切りも買った｡ついでに目薬の順番の目印として､全員の首に首輪を巻いてやった｡
世話をしている間に母猫が逃げ出した｡子猫達はまだ乳も離れていないのに!…いや､いなくなった猫の代わりに私が育てれば良いだけの話だ｡
とりあえずミルクと哺乳瓶を買って来て､離乳食を作ってやった｡子猫用レトルトとドライフードを買って来て､納戸を片付けて猫専用の部屋を作ってやった｡寒い日は猫部屋に炬燵を入れてやり､テレビと座椅子を置いておいた｡
…あんなに世話をしてやったのに､今日はとうとう最後の1匹がもらわれていく｡また､研究に没頭するだけの暮らしに戻される…いや､良いんだ｡猫なんて大嫌いだからな｡
遂に最後の1匹もいなくなったので､猫部屋を再び納戸に戻した｡もちろん炬燵もテレビも座椅子も居間に戻しておいた｡トイレと餌皿､余ったレトルトとドライフード､猫じゃらしは持参金へと変わっていった｡
歩いてもひっついて来る子はもういない｡座っても私に抱かれに来る子はもういない｡
…やっぱり猫なんか嫌いだ｡いたらいたで可愛いが手がかかるし､いないならいないで､可愛がられているだろうかと気にかかって研究ができない｡本当に猫なんか嫌いだ』
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作者名：コードネーム13@現在第五人格の企画参加者募集 x他1人 | 作者ホームページ：ない
作成日時：2023年3月28日 21時
