【派生】及ばぬ恋の滝登り4 (ページ27)

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We’re royal cats!〜父娘ver〜※猫化ありページ27

ルキノ｢…イドーラ､ハスター｡これはどういうことだ?｣

窓から見える太陽が陽気に輝く中､ルキノが対照的な不機嫌な声で邪神達に質問を投げかける｡

イドーラ｢どうって…見たら分かるでしょ?猫の父娘よ?｣

彼女が指差した先には､ふわふわした毛並みが美しい白猫と顔に縫い傷のある黒猫がいる｡

ヘル｢そうじゃなくて!何で生物準備室に猫がいるんだって聞いてるの!こんな所に猫なんていたら危ないでしょうが!｣

猫達を怯えさせないように注意しながら､邪神達に対して大声を出す｡

ハスター｢なぜ見て分かんのだ?こやつらはお前達の知り合いぞ?｣

その言葉を聞いた瞬間､2人の頭の中にはある人物達の顔が浮かんだ___中学部生徒会長の桃寺陽一と､英語教師のスヴェンガリだ｡

スヴェンガリと思われる黒猫が陽一らしき白猫をグルーミングしている中､生物準備室に何とも言えない緊張感の漂う空気が流れ出す｡

ヘル｢…早く戻してくれない?こっちだって暇じゃないんだけど?｣

沈黙を破るようにヘルが開口すると､邪神達はゾッとするような笑みを見せてこう言った｡

イドーラ､ハスター｢｢そう焦ることはないじゃない/だろう､私達/我らの気が向けば戻してあげる/やるから…♪｣｣

その言葉を残した彼らは姿を消し､後はただ気持ち良さそうに喉を鳴らす陽一の声とグルーミングの音だけが響いていた｡

ルキノ｢ここにいたらお互いに危険だ｡とりあえず別の所に行こう｣

スヴェンガリが陽一のグルーミングを終えた頃､ルキノがヘルに提案する｡

ヘル｢そうね…何かの拍子にガラスとかが割れたりしたら大変だし…｣

ルキノ｢…コイツらに追いかけ回されたら大惨事に繋がりかねないからな｣

魔トカゲであるルキノが不安そうに返す｡

ヘルはそれに対して｢まぁ…その時は何とかするよ｣と言い､大人しく座りながら自分達を見つめる猫達を抱き上げる｡本能的に信頼して良いと分かるのか､猫達が暴れる気配は一切ない｡

猫達が安心したような表情を見せると､彼らは生物準備室から出た｡
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キリが良いのでネクスト!