コピペ改変45※◯亡描写&◯吐描写あり ページ13
泣けコピです｡
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陽一｢先日､仲の良い友人が亡くなった｡
入院の話は聞いていたが､会えばいつも元気だったので見舞いは控えていた｡
棺に眠る闘病で小さくなった友人の亡骸を見るまでは､彼女が死んだという実感がまるで湧かなかった｡
遺品整理を手伝っていると､いつも遊びに行くと紅茶を淹れてるのに使っていたティーカップがあった｡
思わず手に取った途端､『元気になってまた会えると信じていたのに』という気持ちが涙と一緒に溢れてきてしまい､人目も憚らず声を上げて泣いた｡
喪主のお姉様から『お見舞いに来ると､いつも無理に何か食べたりして吐いていました｡お気遣いありがとうございます』と泣きながらお礼を言われたのは､未だに記憶に残っている｡
彼女には寂しい思いをさせたかもしれないけど､これで良かったのかもしれない｡
そう自分に言い聞かせ､滲む視界に映る友人の棺を見送った｡
今までありがとう…そしておやすみなさい…どうか､どうか安らかに…｣
スヴェンガリ｢私は今まで､母や妻の弁当を口にしたことはない｡
私自身も弁当箱を持って歩くのは荷物になると思っていたので､悲しいや寂しいと思ったことはないどころか､弁当への思い入れは何もなかった｡
そんなある日､中学生になった娘が『ほい､親父』とバンダナで包まれた弁当箱を手渡してきた｡
『これは…?』と私が言うと､『だって今日は親父の誕生日じゃん』と返した｡
私は絶句した後､『何だい?急に…弁当なんて作ってくれたのか…これ､食べられるのかい?』と恥ずかしさのあまり悪態をついてしまった｡
だが娘は『早起きして一生懸命作ったんだぜ』と笑顔で言った｡
職員室に着いてから弁当箱の中身を確認すると､ご飯の上に鮭フレークでハートが描いてあった｡
おかずのハンバーグとウインナー､ベーコンポテトと私が好きだと言った数種類のチーズを見た瞬間､胸が詰まった｡
娘が2450gと小さく生まれてきた日のこと､夜中に熱を出して夜間診療所に駆け込んだこと､運動会の徒競走で転んだこと…父の胸に､次から次へと幼い日の娘の姿が過る｡
あの子､こんなに大きくなったんだな…
弁当の味はしょっぱかった…私の涙の味だ｣
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作者名：コードネーム13@現在第五人格の企画参加者募集 x他1人 | 作者ホームページ：ない
作成日時：2023年3月15日 17時
