コピペ改変44※◯亡描写あり ページ12
泣けコピです。
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スヴェンガリ「今日、娘が私を『とおしゃん』と呼んだ。
この子は成長が遅れ気味かもしれないと言われていて、言葉を覚えるのも遅かったから、あまりの嬉しさに涙が出た。
『嫁か娘か選べ』と言われたあの日、最後まで諦めず『運に賭けてみよう』と言った私はバカだった。
医学だって今は発達しているし、妻の病気の致死率は何千人に1人だった。元気に育たないかもしれないと言われた娘だって、臨月まで何の問題もなく育った…それでも、彼女の誕生日は妻の命日になってしまった。
正直に言えば『あの時、妻を選んでいれば』と今でも時々考えてしまうが、娘を選んだ事も幸せだったのだと私は心の底から思っている。
さあ、今度は『母さん』という言葉を教えてあげよう」
ルキノ『ヘルへ
私はもうダメみたいだ…なぜだ?君に出会うまでは死にたいぐらい毎日が退屈だったのに…今はどうしようもなく生きたい。
なぜ今更毒に勝てないんだ?いつからこんなに弱くなったんだ?もっと生きたいのに…寂しがり屋な君を置いて死ねないのに…ずっと隣にいないと、君はダメだというのに…
泣き虫なくせに私が苦しんでいるからって、私の前では笑っていたんだろ?
辛かっただろうに、私はヘルに弱いとこばかり見せていたな…もし私が死んだら誰がヘルの涙を拭くんだ?
私は何度も何度も神に『もっと生きたい』と願ったんだが…どうやら無理のようだな。
すまない、約束を守れなくて…幸せになろうって言ったのに…私はもうすぐ意識がなくなるだろうから、君のことを幸せにできないし、この先一緒にいることもできない…
ヘルには世界で1番幸せになって欲しいから、私のせいで君の人生を縛りたくないんだ。
君のことを本当に大事にしてくれる人と幸せになってほしいと思っている。
本音を言うなら…生きてきた中で唯一、心から愛していると思えた女性を幸せにできない事が辛いし悔しいけどな。だけど、私にとってヘルが幸せになれない事の方が辛いから…
ヘル、君はは前に進むんだぞ?私の目が覚めなくなる事実をちゃんと受け止めるんだぞ?ヘルのことはずっと愛しているからな。
…最後に1つ頼みがある。心の奥のどこかで良いから、私のことは覚えておいてくれ。ルキノ•ドゥルギをどうか覚えていて欲しい。
またな、ヘル…さよならなんて言わないさ』
ヘル『彼は私を本当に愛してくれました。私も彼を心から愛し、今も愛しています。もう目は覚めないけど、彼は私の心の中で永遠に生き続けます』
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作者名:コードネーム13@現在第五人格の企画参加者募集 x他1人 | 作者ホームページ:ない
作成日時:2023年3月15日 17時