友達直しのご依頼 ページ2
良い天気だなぁ…校内巡回しながら朝日を浴びられるって最高〜…
伸びをしながら歩いていると､登校時間ギリギリにやって来たワフォンの姿を見つける｡
陽一｢おはようワフォンさん｡今日も縫いぐるみと仲良く登校か?｣
ワフォン｢おはよ〜､桃寺おねえちゃん〜｡うん､きょうも[神霊さん]といっしょだよ〜｣
陽一｢先生には見つからない様にしとけよ?じゃないとその縫いぐるみ…否､[神霊さん]と離れ離れになっちm…ちゃうからな?｣
あらやだ､アタクシ今何か言いかけまして?←
ワフォン｢うん､ありがとう〜｣
俺はワフォンさんを妹のように可愛がっている…方だと思う｡
ワフォンさんが一緒にいる[神霊さん]とやらに関しては､縫いぐるみにそんなものが宿っているなんて周囲が信じてくれないことが多い為､ただの縫いぐるみだと没収される事もある｡
そこで俺の検閲を通して､ワフォンと[神霊さん]の仲を保守しているってわけさ｡
…まぁ事実かどうかはともかく､楽しく登校してくれればそれで良いけどな｡
〜数十分後〜
ワフォン｢…っ､桃寺､おねえ､ちゃん…っ｣
突然､2人くらいの走って来る音と荒い呼吸が聞こえてくる｡
何事やと思い､驚きながら後ろを振り返ると…そこには泣きかけのワフォンさんがいた｡
しばらくすると､後ろから親父もやって来る｡
陽一｢ワ､ワフォンさん…⁉︎何かあったのか?それに親父まで…｣
スヴェンガリ｢陽一｡悪いけど､この縫いぐるみを直す事って出来るかな?｣
陽一｢…ああ､いつも持ってる縫いぐるみか?｣
俺がそう言うと､ワフォンさんはずっと抱き締めていた縫いぐるみを手渡した｡
縫いぐるみは首の部分が少し外れかけており､綿が若干出ていた｡
…手術前の医者と患者の家族のやり取りみたいだな｡
陽一｢…まあ､多分直せると思うぞ｡ワフォンさん､少し借りても良いかな?｣
ワフォン｢…うん｡[神霊さん]のいたいいたいがなおるならいいよ｣
陽一｢ありがとう｡ちょっと待ってくれよ､これから始まる授業が終わるまでには返せると思うからな?とりあえず１限目が終わったら生徒会室に来てくれるか?｣
ワフォン｢…うん､わかったよ｡ワフォン､いいこにまってるから､[神霊さん]をたすけてあげてね｡桃寺おねえちゃん｣
陽一｢もちろんだ｣
そう言ってそれぞれの教室へと向かった｡
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作者名：コードネーム13@現在第五人格の企画参加者募集 x他1人 | 作者ホームページ：ない
作成日時：2023年1月27日 16時
