コピペ改変14※白黒無常の背景ストーリーのネタバレ&◯亡描写&自◯描写あり ページ27
泣けコピです｡
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范無咎『半年ほど前の俺へ
色々あって疲れてぐっすりだと思うが､頑張って起きろ｡
今から言う事をやってくれ｡頼む､お前の為だから｡しくじるなよ｡
それと絶対に音を立てないようにしろ｡そうでなきゃ気づかれる｡
まず､お前の家に行って台所から包丁を持って来い｡
そしてお前の片割れがいる南台橋に行き､一撃でぶった切れ｡
アイツが首を吊ろうとしてる､その縄で作った輪っかをな｡
そうしないとアイツが首を吊って死んじまうぞ｡
発見した時の光景とお前の悲鳴は､恐らく一生頭から離れなくなる｡
前日まで話したり政府から庇ってくれたりしていたアイツが､次の日には死んでるんだぞ｡
この世からいなくなるんだ…正確に言うなら､お前と同じ所に来ちまうんだ｡
それと､縄をぶった切ったらアイツに言ってやれ｡
『今までちゃんと口にしてなかったが､心の底から大好きで自慢の親友だ』って…
頼む､頼むよ｡頼むからこの文を半年前の俺に送らせてくれよ､頼むよ｡お願いします｡
『雨が降ってきてしまいましたね…傘を取ってきますから､待っていてください』って言ってたじゃねえか…
謝必安のバカ』
ルキノ｢何の気紛れだったのか､ある時フライパンを買った｡
普段料理なんてしないから､しょっちゅう空焼きしたり油を馴染ませたり､手入れを忘れて真っ赤に錆びさせたり…それを金たわしで洗うということを繰り返していたら､目玉焼きだけは上手になっていた｡
ある時､ヘルという可愛らしく素直な恋人ができた｡だが､料理に関してはあまり慣れていないようだった｡
休みの日には､私がたまにちょっとだけ贅沢をしてステーキを焼いたりしたこともある｡
『このフライパンは君と出会う前から一緒に暮らしている』と言ったら､彼女はふくれっ面になってから笑った｡
料理が苦手だったヘルは目玉焼きを何度も焦がしたが､私は笑いながら焦げた目玉焼きを美味しく頂いた｡
『大事なフライパンなのにごめんなさい』とヘルは詫びていたが､『大丈夫だ』と言って金タワシで擦って空焼きしたら､彼女はフライパンの深く碧い色を『綺麗』と言った｡
その言葉を聞いた私は今でも､時々フライパンを金タワシで擦って空焼きする｡
そうすると深く碧い色が蘇る｡
ヘルの『綺麗』という言葉も耳元に蘇る｡
彼女が料理上手になった代わりに､あの焦げた目玉焼きはもう食べられないが､フライパンのおかげで彼女の『綺麗』は今でも…いつでも聞けるんだ｣
コピペ改変15→←コピペ改変13※アンドルーの背景ストーリーのネタバレ(?)&◯亡描写&自◯描写あり
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作者名：コードネーム13@現在第五人格の企画参加者募集 x他1人 | 作者ホームページ：ない
作成日時：2023年1月27日 16時
