5歳 ページ6
「……A、走りたい気持ちは分からんでもないが、転んだら痛い思いをするのだから控えるように。な？」
肋角ぱぱは安心したような顔をして、こちらをみた。
そうして僕を逆向きに立たせると、自己紹介をするように僕に促した。
なんていえばいいだろう。
「Aです！えっと、ごくそつ、すきです！よろしくおねがいします！」
とりあえず獄卒が好きだということを言っておけばなんとかなるだろう。
そういう僕の軽い思いを汲んだのか汲んでいないのか、青い人が一歩前に出て自己紹介を始めた。
「はじめまして、A。俺は斬島だ。ここのことはすきなように聞いてくれて構わない。よろしく頼む。」
「さっきも言ったけど、佐疫だよ。何かあったら、すぐに俺たちに伝えてね。」
「おれは木舌。お兄ちゃんって呼んでくれると嬉しいな。よろしくね、Aちゃん！」
「ふん。谷裂だ。チビとて容赦はせん！覚悟しておけ。」
「……だりぃな…。田噛。このバカにちょっかいだされたら呼べ。手助けくらいはしてやる。」
「バカってもしかして俺のこと？！あ、俺平腹！！A、ゲーム好き？！こんどやろーぜ！！」
一気に自己紹介され、すこし戸惑う。
とりあえず、きりっとした人は斬島さんってことはわかった。
「よろしくね、おにーさんたち！……ぱぱ、だっこ」
獄卒さんたちに一礼をしてから肋角ぱぱにだっこを要請すると、やんわりと否定された。
「A、お近づきの印として、お兄さんたちに抱っこしてもらったらどうだ？」
そうしてぱぱは僕の背中を少しだけ押して、前へ出した。
誰にだっこしてもらおう。
そう思い獄卒さんたちを見ていると、ふと斬島にいが輝かしい目でこちらを見つめていることに気がついた。
どうした、無表情でそんな目をされたらすごく弱い。
「……きりしまの、おにーちゃん！！」
「！」
斬島にいのところへ駆けつけると、タイミングを見計らって体を抱き上げてくれた。
肋角ぱぱよりも小さくて華奢な体で、ぎこちない動作で腕に抱く斬島にいの顔は、すこしだけ緩んでいた。
「デレデレだね、斬島。」
きのした…？にいがひょっこりと顔を出して斬島にいを茶化した。
「久しく幼子の世話をしたことがなかったからな。……可愛らしい。」
「はは！かあいらしい〜！」
斬島にいの真似をすると、一同がどっと笑った感じがあった。
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ファーストMe - とても面白かったです！！続き待ってます！(о´∀`о) (2018年9月27日 22時) (
レス) id: d48a818a0f (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ - めっっっちゃ面白いです！！はやく谷裂との絡みが見てみたいです！更新待ってます！頑張ってください！ (2018年7月7日 0時) (レス) id: 80941d4d5d (このIDを非表示/違反報告)
真顔の天使 - 面白かったです。獄卒達(特に斬島)の反応が可愛いかったです!!早く続きよろしくお願いします。 (2018年3月4日 14時) (レス) id: 34e63f959e (このIDを非表示/違反報告)
クスクス - 面白かったです。 (2018年2月20日 21時) (レス) id: 364e94a966 (このIDを非表示/違反報告)
ラル(プロフ) - すっごい面白いです！続きが気になります！ちびっこを見た獄卒達の反応が可愛くてもう、最高です！ (2016年8月8日 5時) (レス) id: d7cba9107c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：竹ノ狐。 | 作成日時：2016年1月30日 21時
