異常愛19 ページ21
貴女side
悠くんとの帰り道。
私はすごく不機嫌だった。
さっき教室にいたとき、雫に一緒に帰るのを断ろうと思っていた。
しかし、雫に話しかけようとしたところで悠くんに腕を引かれ、ろくに断れないまま別れてしまったのだ。
「ねぇ、何でこっちみないの…？」
『別に…』
明らか不機嫌オーラを身に纏い、いつもより低い声で返事をする。
「ねぇ、今から俺ん家来ない？」
『やだ。行かない』
何で怒ってるの分かんないの？
あんなことされたら普通嫌でしょ？
『悠くんがちゃんと謝ってくれたら……行く』
「は？何で俺が謝らなきゃいけないの？」
その言葉でカチンときた。
『もういい！悠くんのわからずや！！』
私は悠くんを置いて帰ろうとスピードをあげようとした。
だが、その瞬間に腕を捕まれてしまった。
『離してよ！！！！』
「じゃあAこそ謝れよ！！！！！」
突然悠くんに怒鳴られて体が硬直してしまった。
「何でAは分かってくれないの！？ねぇ！！！！！」
『………ゃ……怖い…』
どうしよう……
あのトラウマで体の震えが止まらない。
「何で一番に俺を考えてくれないの！？何で他のやつのことを考えるの！？」
『ごめ………なさ…』
恐怖で頭が回らない。
とにかく謝らなきゃ……
私が悪いんだ…
私が悪い子なんだ……
次第にそういう考えが頭の中でいっぱいになる。
『悠…くん………ごめんね…ごめんね…』
私が謝っていると悠くんは満足したのか笑みを浮かべて私を見下ろす。
過呼吸気味の私の背中を擦りながら
「俺もごめんね」と言葉を吐いている。
「ごめんねA…
俺…Aが誰かにとられるのが怖くて……」
私はやっとまともに息が出来るようになった。
『大…丈夫………私も…ごめんなさい』
「だからねA、これからは他人とあんま話さないで？
俺、心配で心配で気が気じゃないんだ…」
嫌だ。そう言いたいが恐くてそんな言葉出てこなかった。
代わりに出てきたのは、
『はい…』
この二文字だった。
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あるぴな - あなた様の作品ドストライクです！表現の仕方とか、話の流れとかとっても素敵です！続き楽しみにしてますー！(強欲) (2021年7月20日 0時) (
レス) id: 6727ea1206 (このIDを非表示/違反報告)
雛 - 90aaf8f613死ねさん» いくらその人が暴言吐いてたとしても貴女もだいぶ酷い事言ってますよね (2018年7月19日 19時) (レス) id: 6670beebf5 (このIDを非表示/違反報告)
白雪あいるん(プロフ) - 米子さん» 価値観は人それぞれでしょうがイチャイチャを見せびらかす人は苦手ですね… (2018年6月25日 18時) (レス) id: d6bcb91be2 (このIDを非表示/違反報告)
米子(プロフ) - 二次のイチャイチャは見られるけど、三次は醜いです (2018年6月25日 18時) (レス) id: fa2781bdc8 (このIDを非表示/違反報告)
白雪あいるん(プロフ) - 米子さん» 分かります笑私もリアルでヤンデレというとんん…ってなるかもです笑 (2018年6月25日 18時) (レス) id: d6bcb91be2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白雪あいるん x他1人 | 作成日時：2018年1月28日 23時
