言葉なんていらない ページ4
「とまぁ、言い方がちょっとドライなのは割愛して…そう言う約束事をしてるから、恋人らしく好きとか言わないのはそう言う理由があるからだよ」
「なるほど…」
「あー、なんか納得出来るわ。岩泉も千乃音もそういうのは苦手そうだし」
「じゃあ、俺から質問なんですけど…」
「何だね？矢巾ちゃんよ」
ダーリンの事をダーリン呼びする理由もちゃんと含めて話したから、結構バレー部の殆どの人達が理由を納得した様だ。
でも、矢巾ちゃんはまだ聞きたいことがある様だから、聞いてあげようではないか
綺羅星の様に輝く爽やかな笑みを浮かべて
「岩泉さんに愛してるとかって言った事、あるんですか？」
「あるよ？って言っても、片手で数える事が出来るくらいにしか言ってないけど…
ああ見えて実はダーリン、態度と行動で示してくれる人だからね。手を繋げば大体通じちゃう位には分かってるつもりよ？」
まぁ、君たちのいない場所で『愛してる』とか『大好き』は言ったことはあるけど片手で足りるくらいだ。
この回答で矢巾ちゃん達は少し羨ましそうな顔をしていた。
まぁ、彼女とか欲しいお年頃だから仕方がないのかも知れないけど
「…おい、何の話をしてんだよ」
「ん？私とダーリンとのエピソードを語ってた」
クソ川が撃沈してる辺り、こっ酷く怒ったのだろう。
そして、ダーリンとのエピソードと言う名の惚気話をしていたと返事を返せば頬を摘まれた。
「恥ずかしいから、いうなやボケ」
「ふふ、そうやって照れるダーリンは可愛いね」
照れてるダーリンを休ませつつ、空になったスクエアを回収して回ることにしていた。
ニヤニヤしてる松川と花巻には後でダーリンからのデコピンが降るんだろうなと予測しつつ、クスリと笑ってしまった
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作者名：湯のノン | 作成日時：2018年5月13日 21時
