及川さんへのチョコレート【ハイキュー】 (ページ1)

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バレンタインチョコレートページ1

今日はバレンタインデー

恋する乙女達は手作り、市販品やら何やらを買ったりして相手へ贈るチョコレートの手間暇を惜しまずに作っていく。

そんな聖なる乙女達の日に事件が起こったのだ

及川徹18歳、青葉城西高校のバレー部キャプテンSで顔面偏差値がかなり上な彼は朝練に打ち込んでいた。

勿論、毎朝の事だが及川ファンの皆さんも応援に来ていたのだが、朝練が終わり、及川ファンがバレンタインのチョコレートを渡そうと駆け寄って来た時に及川の悲鳴が聞こえたのである。

それが引き金となり、後に『青城のバレンタイン騒動』と言う名として残り、後輩や他校の人々に語り継がれて行くことなど、この時の及川達は知らなかったのだが、それは未来の話となる。

話を戻し、及川が叫んだ時の声を聞いた及川のファン達は戸惑いを隠せずに及川を待っていると…

「ちょっと皆、聞いてくれる！？及川さんが可愛い可愛い不器用で料理がちょっぴり下手なウチの可愛い彼女から貰った手作り本命チョコレートが消えたんだけど！！！皆、知らない！？」

「「「「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ！？」」」」

「お、及川さん、彼女さんのチョコレート…」

「いや、その前に無くなったって…えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ！？」

ファン達の悲鳴は確かに驚きばかりだろう、だがそれをバレーの試合をしている際の真剣な目を、顔を、声を出して制した。

「ファンの皆をこんな事に付き合わせるのは、あまり良くないと思うけど…俺の彼女から貰った手作り本命チョコレートを探して欲しいんだ。
俺の大切なチョコレートだから」

その真剣な目や顔を見て、ハッとしたのかファン達は立ち上がったのです。

「皆！！及川さんの彼女から貰った手作り本命チョコレートを捜索するわよ！！何としても今日中に！！探し出すわよ！！」

「「おぉー！！」」

これがバレンタイン騒動の幕開けとなったのである。