あの… ページ10
「……あの、太宰さんは何で…」
__________そんな悲しそうな目をして笑うんですか?
そのまま一言、呟いてしまった言葉で皆さん目を少し見開いて驚いている。
何故だろうかと思えば、織田作さんにデコピンをされた。
しかも結構痛いやつだ
「痛っ!お、織田作さん!?」
「手加減したつもりなんだが…済まないな」
少し困った様に笑う織田作さんに笑い返しながらも、坂口さんが口を開いて発した言葉に驚いてしまった。
「やはり、中原さんは不思議ですね。人の事をよく見ているのが分かりますよ」
「そんなに見てますかね?」
「無自覚ですか…」と苦笑を浮かべる坂口さんに首を傾げながらもどう言う事なのだろうかと考え始めると、太宰さんはこれで4杯目になるお酒を煽っていた。
流石にアルコール度数が高そうなお酒は控えているのか蒸留酒では無く混合酒を飲んでいる様だ。
「そう言えば…Aさんってどうして此方の世界に入ったんですか?」
珍しく真剣な目をして、その目にはちゃんと光を持った『感情』のある目を向けていた。
「最初は、お金が必要で入ったんですよ。ウチ、貧民街の出身なので」
「何時の間にか、中也が心配で残ってしまっているんですけどね」だなんて言った瞬間に、太宰さんの目が納得した様な何かを映していた。
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湯のノン(プロフ) - 冬椿 秋楓さん» ありがとうございます!太宰さんは大体中原姉弟に吹っ飛ばされるのが一番かなと思いまして(笑) (2017年2月18日 20時) (レス) id: 86b95c7393 (このIDを非表示/違反報告)
冬椿 秋楓 - 太宰さん・・・。クククッ!太宰さんが・・・。 話、ドンドン楽しみになってます。更新、待ってます! (2017年2月18日 15時) (レス) id: 6b8623b5be (このIDを非表示/違反報告)
湯のノン(プロフ) - 冬椿 秋楓さん» ありがとうございます!頑張ります! (2017年2月9日 17時) (レス) id: 86b95c7393 (このIDを非表示/違反報告)
冬椿 秋楓 - 話、面白いです!更新、頑張ってください! (2017年2月9日 17時) (レス) id: 6b8623b5be (このIDを非表示/違反報告)
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