ヒロイン転落まで1 ページ3
及川 徹は、2年6組の教室へと来て居た。
成績、運動共に普通、でもクラス内では信頼が厚い学級委員を勤め、教師からの株も高い『真面目』ちゃんに会いに来たのだ。
新たな厄介ごととも言え、彼女の為のオモチャと言えるターゲットの情報を持って
廊下も教室も黄色い声援を上げ、及川の部活、バレー部のマネージャーであるヒロインを少し避けて、昼寝をする貞子と呼ばれるモブインのところへ来た。
そして頭を下げ、一言を放つ
「榊原さん、もし良ければ男子バレー部のマネージャーをしてもらっても良いかな?」
その一言に、ヒロインは「え、とーるくん、なんでぇ?」とか、女子は「すごーい」などの声を上げて、きゃーきゃー騒ぎ始める。
「…………良いですけど、報酬は?」
「……毎週明美(めいび)のビターチョコレート、三枚でどうかな?」
にこりとお互いに作り笑いをしながらも、言葉には出さないが目を見ればわかる。
要は【ヒロインを追い出したいからマネージャーになってくれ】と言うことらしい。
それを彼女は見抜いた上で納得し、報酬にも文句のない榊原はそのまま貼り付けた笑みでそのまま頷いて了承する。
「勿論、お引き受けしますよ。及川センパイ」
にっこりと笑って真面目なキャラを通し笑う榊原 Aは内心でほくそ笑んだ。
面白そうなオモチャをみっけた。と
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