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もう少し、一緒に居たいんだ ページ31

…お互いにお互いの頬に涙がぽろぽろと落ちていて、笑いながらも泣けてきて、私も谷崎くんも泣き笑いの顔をしていた。

だから、なのかも知れない。

「…っ、ごめんね、潤…一郎くん、守ってくれて、助け…て、くれてありがとう」

「僕の方こそ…!僕の方こそ、ごめんね…ありがとう、助けてくれて」

言いたい事を今なら必ず言えるって、そんな気がして、言いたかった言葉は口から溢れて零れて、涙と共に気持ちも溢れ出てきて、止まらなかった。

好きとは言えない。でも、ありがとうもごめんねも言いたくて、言わなきゃダメだと思ったから、言いたかった。

「潤一郎くん、何で泣いてるの…?笑ってよ」

「Aちゃんこそ、泣かないでよ、笑ってくれよ」

お互いに笑いながらも、涙を指で掬って、もう泣かなくて良いよ、大丈夫だよと支えてくれている様な気もして、この温もりの大切さが凄く沁みてくる。

織田作も見てるのだろうか、凄く遠回りをしてるし、好きとはまだまだ言えないけれど、今、凄く幸せだと言うこの時を、小さな頃から見ていてくれたあの人は、見守ってくれているのだろうか。

暖かくて、好きだと言う気持ちを雪の様に降ってくる思いを胸に沢山積もらせながらも、夜は少しずつやってきていた

もうそろそろ、帰ろうか→←ありがとう、谷崎くん



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湯のノン(プロフ) - 餅氏さん» ありがとうございます!太宰さんの所はきちんと修正致しましたので、指摘、ありがとうございます! (2016年12月11日 9時) (レス) id: 86b95c7393 (このIDを非表示/違反報告)
餅氏(プロフ) - やっぱり面白いです…(*´-`*)更新頑張って下さい!!…後、ページ12の最後が、『太宰府さん』になってます!! (2016年12月9日 20時) (レス) id: cd5d81dee6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:湯のノン | 作成日時:2016年12月3日 14時

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