谷崎くんは、まだ、彼女を見ている。 ページ27
…今日でもう、3日は経っている。
僕の方は彼女の異能力のおかげで早く全快して、傷の痛みも無くなった。
だけど、僕は依然として仕事をする気力が湧かず、社長や国木田さんが当分の間は仕事をしなくても大丈夫だと言ってくれて、彼女の病室に入り浸ってしまっている。
勿論、ナオミは学校もあるしアルバイトもあるからあまりこっちには来られないけど、お見舞いは毎日来てくれるし、今日、学校であった事を話してくれる。
でも…彼女は目覚めてくれないんだ。
少し痩せた身体、血の気の薄い白い肌、そして呼吸は安定こそしているけど、それでも何時か止まってしまうのでは無いかと不安になってしまう。
だから、だろうか…僕は彼女の手を優しく握りながらも早く起きて欲しいと願いながら、柔らかくてさらさらとしている髪を撫でる
「…Aちゃん、起きて、くれないかな…」
もう一度、彼女の声が聞きたい。
もう一度、彼女の笑顔を見たい。
そんな思いが胸を締め付けて、離さなくて、こんなにも恋い焦がれてたんだなと改めて感じてしまった。
何時になったら、起きてくれるのだろうか、もしかしたら、眠り姫の様に眠ってしまっているのだろうか、と、この時の僕は少し疲れてしまって居たのかも知れない。
彼女の温もりに縋る様に頬に触れて、自分の唇を彼女の唇に少しだけ、触れさせて…離した。
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湯のノン(プロフ) - 餅氏さん» ありがとうございます！太宰さんの所はきちんと修正致しましたので、指摘、ありがとうございます！ (2016年12月11日 9時) (
レス) id: 86b95c7393 (このIDを非表示/違反報告)
餅氏(プロフ) - やっぱり面白いです…(*´-`*)更新頑張って下さい!!…後、ページ12の最後が、『太宰府さん』になってます!! (2016年12月9日 20時) (レス) id: cd5d81dee6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：湯のノン | 作成日時：2016年12月3日 14時
