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「Aさん！」
「ん？」
サシャ達と別れてしばらく歩くと、今度はミカサとアルミンに会った。
しかし笑顔で駆け寄ってくるアルミンの後ろを歩いてついてくるミカサは、
何故か挙動不審な態度をとっている。
「どうした、ミカサ。どこか調子悪いのか？」
「ぇ…い、いや…大丈夫…」
「ふーん…あ、そういえば今日の訓練中の動き、良かったぞ！よく頑張ったな！」
Aはそう言うと笑顔でミカサの頭を撫でた。
しかしその瞬間。
ミカサが急に顔を赤くしてAから飛び退いた。
驚いて目を見開くAを他所に、
ミカサは頬を染めたまま、先程までAの手が置かれていた所を両手で抑える。
「えーっと…ミカサ？」
「………はっ!! ご、ごめんなさい、A兄さん…！悪気があったワケじゃ…」
「いいよいいよ、今のは俺が悪かった。
どうしても昔の癖で撫でちまうんだけど、ミカサももう子供じゃなくて年頃の女の子だもんな」
「いや、そうじゃなくて…私……」
「ん、違うのか？……っていうかお前、さっきから顔赤くないか？ちょっと失礼…」
Aはそう言うと
腰を屈めてミカサの顔を覗き込み、彼女の耳裏から首筋にかけて手を沿わせた。
「ラララA兄、さん…！！？」
「熱は…無いか。クリスタも、サシャもコニーも…今日は顔赤いヤツが多いな」
(え、コニーも…？)
「今日は体冷やさないようにして早めに寝るんだぞ？」
「う、うん…」
その時、後ろからガシャンという音がした。
Aが振り返ると、
そこには絶望したような顔でこちらを見つめるジャンが立っており、
片付けの途中だったのか、その足元には立体機動装置一式が転がっていた。
Aが声をかける前にジャンは涙目でそこから走り去っていき、
何事かと思ったAは、ミカサ達に『また明日』と言い残して彼の後を追っていった。
「……残念だったね、ミカサ…折角待ち伏せしてたのに」
「自分でも、あんなに緊張するなんて思わなかった…」
「きっと次は上手くいくよ。僕も協力するから」
「…ありがとう、アルミン」
「……でも、あのミカサの反応を見れば大抵の人は気付くと思うのに…」
やっぱりエレンの兄なんだなぁ…と、
二人はつくづくそう思った。
＋＋＋
「ねぇ。エレンって鈍感って言われる事ある？」
「何ですかペトラさん、急に…まぁ、よく言われますけど」
(じゃあAも…)
「？」
〜
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な - やっぱりこの作品神だな。うん。 (2021年8月25日 0時) (
レス) id: 3d9458003a (このIDを非表示/違反報告)
モノクロ - めっちゃ面白いですっ！！サシャが好きなんで出番あって嬉しいです！！(^-^)/ (2018年11月15日 20時) (レス) id: 91ef51d80b (このIDを非表示/違反報告)
真龍(プロフ) - 地下の時の話で、イザベルやファーランなどの仲間は出さないんですか？ (2018年7月30日 18時) (レス) id: cad0db13a6 (このIDを非表示/違反報告)
青い鳥(プロフ) - 創世の魔法使いさん» 読者様からの『面白かった！』という一言が、私にとって何よりの原動力になります。読んで頂きありがとうございました！ (2014年12月9日 22時) (レス) id: abf9d06ce8 (このIDを非表示/違反報告)
創世の魔法使い - とても面白い！好き！それに、エレンのお兄さんが凄くイケメン！ (2014年12月9日 21時) (レス) id: fd12ebc0d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青い鳥 | 作成日時：2014年10月31日 20時
