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桃果side

いつも病室に来てくれる小さい子たちが自分の部屋に帰ると、入れちがうようにお兄ちゃんが来た。

「またあいつら来てたのか」

「うん。今日はね、一緒に歌ったんだよ」

「そっか...それより体調、大丈夫か?」

「お兄ちゃん心配性だねー。大丈夫だよ?」

「それならいいけど...無理すんなよ」

「わかってるよ。」

「じゃあ、また明日来るから」

「ありがとね、お兄ちゃん。また明日ね」

「おう!」

お兄ちゃんは多分知らないよね。

明日の朝、目が覚めるかわからない私の恐怖。

「明日の朝は、目が覚めないかもしれない」

なんて私が思ってること。

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作者名:ももか | 作成日時:2018年6月12日 11時

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