□57.友人の定義 ページ19
***
直輝｢そもそも、どうやって彼女に近づく気？｣
｢…うーん、とりあえずバイト先に乗り込んで、｣
直輝｢乗り込んで？｣
｢適当に話しかけて仲良くなる…？｣
直輝｢Aにそんなコミュニケーション能力が
あるとは思えないんですけど。｣
た…、確かに。
普段直輝以外の人で話すのは店員さんとかくらいだし…、
そんな私が同世代の女の子と友達になれるのだろうか。
.
｢…あっ、じゃあ！
森島直輝の知り合いなんですけど！って。｣
直輝｢俺の名前出すの…？笑｣
｢共通の知り合いがいたら仲良くなれるんじゃない？｣
直輝｢どういう関係ですか、って聞かれたら？｣
｢…どっ、…え、………友人…です…？｣
.
直輝｢……友人、ねぇ。｣
｢えっ…、違うの？友人じゃない…！？｣
.
まさか彼女ですと嘘をつくこともできないし、
私の一方的な片思いですって初対面の人に言うのも変だし、
ここは敢えて友人を選んだのだが…、
友人認定すら貰えてなかったのかと焦る。
.
直輝｢…知らない、自分で考えて。｣
｢えっ、ちょっと直輝…！｣
急に不機嫌になってしまった直輝。
私が何か変なことを言ったのかと気になって追いかけるけど、何も話してはくれない。
.
.
直輝｢…俺大学行くから。
出かけるなら戸締りしっかりね。｣
｢…あ、…うん。｣
***
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 997人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紙兎
| 作成日時：2020年2月14日 23時
