【ワンピース】二度恋をする【盃兄弟】

中心街 ページ30

「中心街に行くの？」

「あぁ、昨日取れたワニ皮を売りにな」

ある日、久々にグレイターミナルを越え端街のさらに北にある中心街に行くという三人。
海賊に手を出してからブルージャム達は血眼になって私たち四人を探しているらしいと聞いていたため、大人しくはしていたのだが...。

「私も...ついて行っていい？」

街で悪魔の実の情報と、天竜人に関する資料を探したい。
ガープさんが渡してくれた資料やダダンさんが読んでいた新聞の中で気になるものがあったのだ。

"悪魔の実と天竜人の関係性"
"天竜人、ゴア王国へ"

ゴア王国...私たちが住むこの街に、天竜人がやってくる。
新聞には東の海の視察だとか偵察だとか書いてあるけど、どうにもゆめゆめの実や...私と関係があるように思えて仕方がない。
ただの思い過ごしだといいけれど。

「ブルージャムはグレイターミナルのおっさん達にまで手を回している。危ないぞ」

とサボは身を案じてくれているが...何もせずにいられない。

「どうしても欠かせない用事があって。
...それに三人がいるから安全でしょ？」

あの日から少しずつダダンさんの元で洗濯ついでに重いものを持ったり筋トレしたりして鍛えているが、三人にはもちろん劣る。
だからこそ、彼らが街に行くついでについて行きたいのだ。

三人は一瞬固まって、
「...ったく」
「ハッハッハ！」
「もちろんだ！守ってやる！」

とそれぞれの反応をしている。

「危ないと思ったら、すぐに助けを呼べよ」

「やった、ありがとう！」

どうやらOKみたいだ。

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