夏の誘惑*Sans ページ9
小さい水着と、Aの顔を認識すると同時にオイラの顔は瞬く間に熱くなる。
それをAも認識したようで、
「サンズ…?さっきから変だよ、大丈夫?」
なんてますます顔を近づけてくる。
まずい、まずい
柔らかい手と。夏の暑さが混ざって頭がぐちゃぐちゃになっていた。
あー…
「サンズ?」
顔を覗き込まれた時、オイラの中の何かがぷつんと切れた。
頬を掴んでいたAの手を掴み、ほぼ無理矢理キスをする。
何が起きたか分かってない彼女は反応出来ずにされるがままだ。
もう一方の手で水着のない腰部分を抑え、逃げられないように引き寄せる。
足りない、足りないと叫ぶ脳内に答えるようにソウルで作られた舌を彼女の口内へと侵入させた。くちゅ、と水音が響く度に周りの暑さも上がっていくようだった。
幸い周りに人がいなかったため、Aも振りほどくくらい嫌がってはいない。
だんだんと彼女の力が抜けていき、背中と砂浜がくっつく頃には二人とも息が上がっていた。
「サン、ズ…?」
「その格好…」
「え?」
「水着、ちょっと大人っぽすぎないか?」
「え…っそうかな、似合ってなかった…?」
「…いや…
ちょっと余裕がなくなるくらい、か、」
「か…?」
「かゎ…」
「??」
少し期待した目でオイラを見てくるA。
でも、
かわいい、とたった一言、言葉にするのは想像以上に恥ずかしかった。
「…っその無い胸成長させてから着るんだな?」
「はぁ!?」
言ってしまったら、また何かが抑えきれなくなるのではと思ったためいつものように軽口をたたいてしまう。
期待を裏切られ、少し怒ったAは
「サンズのばーか!知らないから!!」
と言いオイラの腕をかいくぐり、パピルスの元へ走って言ってしまった。
危ない、とまだバクバクと震えているソウルを抑えながら眩しい彼女とパピルスを目で追う夏の1ページだった。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
余裕のないサンズも余裕のあるサンズも好きだけど、こうやって余裕ない方書くとあんまりサンズらしさがなくなってしまうーー
精進します(
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おなんこなす(プロフ) - はじめまして!めちゃくちゃキュンキュンさせて頂きました...。もっと見たい。なんて欲が...汗 もしよろしければまたお話を書いてください!!! (2021年1月7日 1時) (レス) id: 06cab6da49 (このIDを非表示/違反報告)
サクシャ - 初コメ失礼します!とても面白い作品でした!途中、私の理性が切れそうになったくらい、甘々で楽しめました!(ハァト) (2020年11月1日 18時) (レス) id: e642cc44be (このIDを非表示/違反報告)
茄子猫 - なにこれ、神?(週5くらいでみてる) (2020年2月9日 0時) (レス) id: 9df501902d (このIDを非表示/違反報告)
air(プロフ) - カマ猫さん» わぁぁありがとうございますヽ(*´∀`)ノまだまだ練習中で更新もちまちましてて至らないところもありますがこれからも応援お願いします!! (2019年10月28日 22時) (レス) id: ac88539fe7 (このIDを非表示/違反報告)
カマ猫(プロフ) - 初コメ失礼します。砂糖と練乳を口の中に詰めてるような甘さにとっても癒されています!文才があって羨ましい限りです…分けてくださいませんか?((更新頑張ってくださいね、応援しております。 (2019年10月27日 18時) (レス) id: 653c616fde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:air | 作成日時:2019年10月4日 17時