白とシーツ*Sans ページ3
「今日は、一緒にいてくれないか」
と放った彼に反応出来ないでいると
「へへ、大丈夫さ、取って食ったりしないぜ」
なんて言ってくる。正直……
信 用 出 来 な い
今まで手は出さないとか言ってきてそのあとどうなったかなんて、思い出したくもない、あんな、あんな恥ずかしいこと…って今はそんなんじゃない、とりあえずこの骨から逃げる方法を…と悶々としていると
「お願いだ、A…」
そんな、そんなのずるい。
真面目な顔で、声で名前を呼ぶなんて、つくづく私はサンズに弱いんだなと思いながら、さっきの返事をする。
「ほんとに、なにもしないなら…」
「へへ……ありがとな」
ほっとしたように微笑み、サンズはこう続けた。
「じゃ、部屋に行くか」
今度こそ手を出してきたらぶん殴ってやろう…なんて思ってたけど……
ほんとに何もなく、ただ朝を迎えた。
強いていえば…壊れ物を扱うようにサンズに抱きしめられてるくらい…だった。
✱
疑ってごめんねサンズ……
とか思いながら隣で気持ちよさそうに寝ている彼を見た。
ほんとに、スッキリとした表情の彼を見てーすごく、愛おしく思ってしまった。
ちょっとだけ、
ちょっと…だけ、と心で唱えながら
サンズの頬に小さく口づけをした。
すると
「……寝込みを襲うなんて
お前さん、いい趣味してるんだな」
と声が聞こえた次の瞬間、私は白いシーツの中に倒れ込んでいた。
「お、襲うなんてそんな…っ」
「そんな、そんななんだ?
今のはオイラの思い過ごしじゃないと思うぜ?」
私が口づけをした所をコツコツと指しながらニヤニヤするサンズに、キスなんてするんじゃなかったと後悔しながら睨みつけたら
「お返し、してもいいよな」
なんて私がした口づけの比じゃないくらいに深い口づけを落とされた。
やっぱり、この骨には叶わないななんて思いながら、私も、その白くて眩しいシーツの奥で
深く甘い朝の一時に溺れていくのだった。
微睡み*swap Papyrus(Honey)"AU"→←白とシーツ*Sans
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おなんこなす(プロフ) - はじめまして!めちゃくちゃキュンキュンさせて頂きました...。もっと見たい。なんて欲が...汗 もしよろしければまたお話を書いてください!!! (2021年1月7日 1時) (レス) id: 06cab6da49 (このIDを非表示/違反報告)
サクシャ - 初コメ失礼します!とても面白い作品でした!途中、私の理性が切れそうになったくらい、甘々で楽しめました!(ハァト) (2020年11月1日 18時) (レス) id: e642cc44be (このIDを非表示/違反報告)
茄子猫 - なにこれ、神?(週5くらいでみてる) (2020年2月9日 0時) (レス) id: 9df501902d (このIDを非表示/違反報告)
air(プロフ) - カマ猫さん» わぁぁありがとうございますヽ(*´∀`)ノまだまだ練習中で更新もちまちましてて至らないところもありますがこれからも応援お願いします!! (2019年10月28日 22時) (レス) id: ac88539fe7 (このIDを非表示/違反報告)
カマ猫(プロフ) - 初コメ失礼します。砂糖と練乳を口の中に詰めてるような甘さにとっても癒されています!文才があって羨ましい限りです…分けてくださいませんか?((更新頑張ってくださいね、応援しております。 (2019年10月27日 18時) (レス) id: 653c616fde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:air | 作成日時:2019年10月4日 17時