オリジン*5 ページ8
「……ちゃん、」
「……HEY！HEY！」
「…、Aちゃん！！！」
「…っ！？」
「よかった、起きた…」
「えっ、？と……？」
「悪かった。ヴィラン退治に巻き込んでしまった。
いつもはこんなミスはしないのだが…」
…目の前に出久の憧れのオールマイトがいる。
小さな頃よく出久につられて観ていた動画の人が、目の前に。
そして当の出久は私を心配しながらも目を輝かせてオールマイトを見ている。
やっぱ、平和の象徴なだけ画風が違うな…。
「しかし、君たちのおかげさ。
ありがとう！！無事、詰められた！」
あ、あの汚いヴィラン詰められたんだ。
よかった。
「う、うん。
あ、あの。オールマイト…さん？
助けてくれてありがとうございました。
出久、助かったしオールマイトにも会えたし、良かったね…(？)」
「えっ……あ、いや！！オールマイト…
助かったのはAちゃんが勇気振り絞ってなんかよくわからない風纏いながら来てくれたのもあるし…！
ああああ本当にオールマイト……オールマイトだぁ…本物…。」
だ、大丈夫かな出久。
そんな出久の感激の度も知らないと言わんばかりに、オールマイトは続ける。
「…じゃ、私はこいつを警察に届けるので。
液晶越しに、また会おう！！！」
あ、もう行っちゃうのか。
そりゃそうか、有名だしプロだし象徴だし。
多分、今みたいな反応も慣れてるんだろうなぁ。
「えっ、そんな……っ
もう…！？」
明らかに残念そうに出久は訴えかけるがオールマイトは気にもせず
「プロは常に敵か時間との戦いさ…」
とか言ってる。
確かに納得だが、正論だが。。
少しは、
出久の話も聞いてほしい、なーなんて私も思ってみたり。
そう考えてたら
「応援よろしくねええええーーー！！！」
って飛んでいってしまった。
あぁ。儚い。
「出久…、こればっかりはしょうがな…
…
っていないし！？！！」
えっ…！？
まさかオールマイトにつかまって飛んでいったとか！？
だ、だだだだだだだだ大丈夫かな！！？
あ、でもオールマイトに付いてったなら…安心……？なの？かな？
…
うん。立ち止まってても仕方ないからとりあえず家帰ろ。
どうせ出久の家も近くだし、何があったか聞きに行けるし……。
自分で自分を納得させ、短時間で起きた色々なことが頭の中で渦巻くまま
帰路についた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 25人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雷雅 - 更新頑張ってください！ (2018年2月25日 15時) (
レス) id: e8ca574508 (このIDを非表示/違反報告)
air(プロフ) - ヒナタさん» ｳﾞｧﾘｶﾞｧﾄﾞｩｳｳｳｱああああ (2017年5月30日 19時) (レス) id: 755bd6f0f6 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナタ(プロフ) - テンポよく話を進めたいなら少なめ、時間的な間が欲しいならたっぷり空白を取るとメリハリが着くかなって！面白かった！ (2017年5月30日 19時) (レス) id: 57dc22cd62 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：air | 作成日時：2017年5月22日 21時
