ヒーローの条件*4 ページ12
右手1本でとんでもなく強い風圧のパンチを液体ヴィランに浴びせたオールマイトは
血を吐きながらも
唖然としている野次馬達の方へ背中を向けたまま手を挙げた。
そんな光景が見えた。
私は遠くに聞こえる雨音に耳をすませながら、
意識を手放した。
✱
この後
散った液体はヒーローらに回収され、 無事警察に引き取られたみたいだ。
オールマイトも報道陣の取材が続いている。
助けてくれたお礼も改めてしなきゃなんだけど、、
「まったく！！！
無茶にも程がある！！！」
「君らが危険をおかす必要は
全然なかったんだ！！」
私達はヒーローにものすごく怒られ、
逆にバクハツは賞賛された。
「すごいタフネスだ！
それにその個性！プロになったら是非うちの事務所に来てくれ！」
「君なら優秀なサイドキックになれる！」
確かに耐えたバクハツもすごいけど、
あの時 何も策がないのに飛び出した出久も、
か、かっこいいと思うんだけどなぁ…。
…でもまぁ、プロとか大人から言っちゃうと
そうではないのだろう。
はぁ…
現実って、甘くない。
✱
やっとヒーロー達から開放され、帰路についたのは その日の夕方だった。
「Aちゃん、
なんか、またまたごめんね。巻き込んだみたいになっちゃって。
しかもヒーロー達には怒られちゃうし。。
あ、あと、Aちゃんは女の子なんだから
危険なのに飛び込んでくのは危ないからダメだよ。
傷つくのは、僕だけで、良い。
僕はかっちゃんみたいに強くないから、
君を守る自信が無い、から、」
ははは、と寂しそうに笑う出久。
そんなことない。そんなことないよ。
出久はすごいよ。
昔から、助けを求める人がいたら
自分が傷つくのにも関わらず容赦なく飛び込んでいくし。
でも、出久だけがそんな傷つくなんて
おかしい。
「…もう、嫌なんだ。
頼りっぱなしで人が傷つけられるのを見るのは。頑張っている人を見捨てるのは。
昔から私は出久…ついでにバクハツに守られてばっかで何も出来てない。
…だから、今度は
私も、2人の助けになりたくて……、」
「Aちゃん、…」
「出久、は────
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雷雅 - 更新頑張ってください！ (2018年2月25日 15時) (
レス) id: e8ca574508 (このIDを非表示/違反報告)
air(プロフ) - ヒナタさん» ｳﾞｧﾘｶﾞｧﾄﾞｩｳｳｳｱああああ (2017年5月30日 19時) (レス) id: 755bd6f0f6 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナタ(プロフ) - テンポよく話を進めたいなら少なめ、時間的な間が欲しいならたっぷり空白を取るとメリハリが着くかなって！面白かった！ (2017年5月30日 19時) (レス) id: 57dc22cd62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：air | 作成日時：2017年5月22日 21時
