カメラロールに君を。 【ころん】

期待。 ページ13

Aside


特に健康状態に異常はなかったので、案外直ぐに家に戻れた。


座り慣れたソファに腰掛けて、





ふと思いつくように携帯を出し、ツイッターを開く。






……特に意味もなかった。




……だけど。






“ころちゃんの彼女？”


“彼女っぽくない？”

そんなツイートが、スワイプする指を止める。


「……え？」


当てはまりそうなワードを入れて、検索をかけてみると。









あるリスナーさんが、「わからない方へ」で始まる文をツイートしていた。


__病院にいた間、何度か彼はキャスをしていたらしい。

そこで彼が、「ある友達と色々あってさ」と添え、1週間だけ活動を休む、そう言ったと。








……それで、それを聞いたリスナーさん達が騒いでいたわけだ。






__ある友達？






それは……私のこと？





……隠れていた欲望がぶくぶくと湧き上がる。








彼が私を覚えていて、この前の私に気づいていて



そんな夢は、、






期待し過ぎだろうか。





……でも、あの日、目が合った。





もし、その時に。


君が、私を私だと、私をAだと……分かってくれていたかもしれないのに、何もしない




それよりも







今、勇気を出せば…？









深呼吸をする。


行動に移すのは、早かった。









ひとつひとつ、正確に文字を打って。









今思うこと、私が誰なのか。





すべてを、送った。





……数パーセントの希望にかけて。







君にまた









出会えることを願って。

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