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15話 ページ15

炭治郎君に言われて来たけれど……
盗み聞きなんて良いのかしら?




そして……聞こえてきたのは
私が思ってもいなかったお姉ちゃんの本心


『お姉ちゃんなんて…言われる資格
 無からね…』


 
何よそれ

怒りが沸点に達した時、扉を開けてしまった

しのぶちゃん、扉壊してごめんなさい
ちゃんと後で弁償するから



私はお姉ちゃんの目の前まで行く


『み……蜜璃……何で…』


「嫌っ!!何で勝手に全部決めるの!?
 お姉ちゃんは私の全部が分かってるって
 いうの!?
 そんなわけ無いじゃない!!お姉ちゃんは
 完璧な神様じゃないんだから!!」

『え……蜜璃?』

「私は!!辛かったよ!?
 お姉ちゃんに突き放されて!!でもね、
 そこからやり直す事だってできたじゃな
 い!それを勝手に無理だと決めつけて引き篭
 もってさ!お姉ちゃんの意気地なし!
 
 私にとっての血の分けたたった1人のお姉ちゃ
 んで、優しくて、…いっつも傍にいてくれて
 …………そんな……お姉ちゃんを
 嫌いになるわけないじゃない……」


『っ…………でも……
 妹を傷つけて…』

「姉は妹を傷付けちゃいけないなんて
 誰が決めたのっ!!
 お姉ちゃんは何も知らないんだよ!
 姉妹や、兄妹、友達だって喧嘩するの!
 それで仲直りしていくんだよ!?
 お姉ちゃんは自分を出さないし、
 思った事を溜め込める癖があるよね、
 私もだった……でも、辞める!
 これからはなんだって言ってやる!!
 私だって言うんだから、お姉ちゃんだって
 言っていいよ…………私全部受け止めるもん
 っ!!!」


涙で視界がぐちゃぐちゃだけれど
ここで言わなければ駄目なんだ



「私はっ!!どんなお姉ちゃんだって
 大好きだよ!だから……勝手に離れて
 いかないでっ……
 









 私のお姉ちゃんは!!!
 お姉ちゃんが良いのっ!!!」




『っ………うっ………ごめ…ん…ね……
 蜜璃…………ごめんね……
 ごめんねっ………
 こんな……お姉ちゃんでごめんねっ…!
 蜜璃…っ………』

「うわぁぁぁあぁあん!!!!」


ずっと泣き続けて、気が付けばお姉ちゃんも私も目を真っ赤にはらしていた









『……人生初の姉妹喧嘩………
 なんか………大きかったなぁ…』

「うん………もうこんなに大きいのは
 懲り懲りだよぉ……
 これからは、小さいのをたまに
 するぐらいで良いな……
 これからずっと」

『だねぇ』
 

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作者名:花みたいに | 作成日時:2019年11月9日 20時

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