30話 ページ35
彼女が死ぬ前に僕は一度聞いたことがある
「僕にとっては君だけど……
君は僕の何なんだろう?」
そうしたら、彼女は笑って
「さぁて、何でしょうね
……私は見つけましたけれど」
自分で探してください、と言っていた
彼女が死んでしばらくしてから、僕はある時
に自分の過去を思い出した
なのに、互いの関係は分からなくて
そして考えた
彼女は僕の分からないことを沢山教えてくれた
こんなに悩んでいる事なのに彼女が教えないという言は無いんじゃないか
少し彼女らしくないと感じられる
考えて
考えた
やっと分かった
彼女は教えなかったんじゃない
教えられなかったんだ
友達でもない
仲間でもない
恋人でもない
もっともっとそれ以上の何か
言葉なんかじゃ言い表すことなんて出来ない
要らないんだ
「僕達には言葉なんて要らないんだよね」
言葉なんかでくくれる物じゃ無いんだから
だから、本当はすぐにでも会いに行きたい
僕の家族の事を話したい
出会った仲間のことを話したい
でも、会いに行こうとすれば怒ってしまうだろう、そんな人だから
彼女に会えるのはまだ先なんだろうな
だから……沢山生きて
自分の納得のいける人生になって…
もし、僕がそっちに行くとして
そしたら笑顔で抱き締めて、笑って欲しい
よく頑張ったね、と言って
また手当をしてもらいたい
そのために
僕は、今日も強く生きていくんだ
刀を持たない鬼殺隊
力の無い彼女は
強く生きる事を教えてくれた
死ぬ間際まで、折れることなく
真っ直ぐに生きていた
Aはとても強い人だった
Fin
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花みたいに(プロフ) - 名無しになりたいさん» 本当です!直しておきました!本当にありがとうございます! (2019年12月1日 23時) (レス) id: 248b61614a (このIDを非表示/違反報告)
名無しになりたい - 1話の【超屋敷】は【蝶屋敷】の誤りでは…?素敵な小説でした。 (2019年12月1日 17時) (レス) id: af163a7b99 (このIDを非表示/違反報告)
花みたいに(プロフ) - ありがとうございます! (2019年11月25日 6時) (レス) id: 248b61614a (このIDを非表示/違反報告)
真冬 - すっごく素敵な作品でした。 (2019年11月24日 19時) (レス) id: eb4bf42b53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花みたいに | 作成日時:2019年10月29日 5時