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25話 ページ30

鬼を倒した後、旅館に戻ればAが
僕としのぶ様に抱き着いてきた

その泣き顔があまりにもグシャグシャだったから

「いつもより5倍不細工」

これは怒られるだろうと思っていると

『貴方達が帰ってきてくれるなら
 不細工で構いませんっ!!』

その言葉がとても真っ直ぐ聞こえたから少し照れくさかった

そして、今まで来た道のりをまた更に戻って行くにはとても時間がかかって、鬼もたまに出たけれど全然苦じゃない

今まででが苦だったのかと聞かれるとそうではないけれど、何かが変わった気がするんだ

Aと出会ってからだろうな





その間気になったのは、胡蝶さんが
ずっとAに付きっきりだった事
Aも疲れやすく、僕がおぶる事も
 何日かあった
きっと疲れたんだろう、屋敷についたら
しっかりと休んで、といえば
苦しそうに、ありがとうございます
と礼を言われた

そうしてようやく産屋敷にも着いたから、胡蝶さんにはAと一緒に超屋敷へ
帰って欲しいとお願いして、僕が親方様へと
報告をした


長期任務だった事もあって暫くは休みが貰えた

前に誰かがとても美味しい甘味屋があるからと言っていたから、そこで何か買ってA
に持って行こう





でも、もう夕方だからそれは明日だな
今はひとまず顔だけでも見に行く事にした






「え?Aが里帰り?」

「ええ、折角なのにすみませんね
 Aの里の人が先程急にいらして
 連れて行かれちゃったんですよ」
 
「そうですか」

「帰って来たら連絡しますね」

「はい」



 
となると明日は行っても意味がないよね
Aに会えない事が残念だな




「………あれ、僕って残念なんて
 知ってたんだ…」




今度Aに会ったらこの事を話そう

そうしたら、どんな表情をするのかな

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花みたいに(プロフ) - 名無しになりたいさん» 本当です!直しておきました!本当にありがとうございます! (2019年12月1日 23時) (レス) id: 248b61614a (このIDを非表示/違反報告)
名無しになりたい - 1話の【超屋敷】は【蝶屋敷】の誤りでは…?素敵な小説でした。 (2019年12月1日 17時) (レス) id: af163a7b99 (このIDを非表示/違反報告)
花みたいに(プロフ) - ありがとうございます! (2019年11月25日 6時) (レス) id: 248b61614a (このIDを非表示/違反報告)
真冬 - すっごく素敵な作品でした。 (2019年11月24日 19時) (レス) id: eb4bf42b53 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花みたいに | 作成日時:2019年10月29日 5時

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