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22話 ページ27

それから約一週間後

『まだ怪我は治っていないのに…』

「もう歩けるし、流石にこれ以上は
 休んでられない」

「確かに、余裕があるわけではありません
 城下町の鬼、今行動が見られないとはいえ
 半年前に送った隊士は全て戻って来ませ
 んでしたから」

おかしな話だ、鬼は殆ど毎日活動するものだと思っていたのに
なのに今回のその鬼は半年前から行動が見られない、目撃情報はあるのにだ

けれどそれよりも

『無一郎、街に着いたら貴方は休んでください
 ね?』

「無理」

『無一郎っ!!』

さっきからこの調子、まだ骨折は治っていないのに動くと言って聞かない

「ふふっ、本当に仲良しになりましたね」

『しのぶ様!?笑い事ではありませんっ!!』


ああ、そうだった
柱って自由気ままに生きる人ばっかりですもんね、自分勝手な人ですものね!!


「そう言うA、大丈夫ですか?」

「……え?A怪我してるの?」

『うっ……怪我というかその…
 まあ、少し……』

できれば無一郎には言いたくない
この任務が終わったら、綺麗にさようならしたいのです


『今の所は平気です』

「そう、辛かったら言ってくださいね?」

「………………」


無一郎の視線が痛い

けれど、私は無一郎の中では元気な私で居たい
病である私を知ってほしくは無い


けれど、途中途中天候や、私の調子が悪くなり
城下町に着いたのは3日後

『うわー、大きい街……』


その街には活気があり、笑顔があり
鬼が出る街とは思えないぐらいに


大通りには大きな露天も並んでいて、沢山の人通りが

『お、お祭りでもあるんでしょうか…』

「城下町だとこれぐらいは毎日なんですよ」

『ひえ…毎日かお祭り…』

「宿はこの通りの向こうだよね?」

『え、あはい、もうすぐの筈です』

そしてその宿に着いてびっくり


『大きすぎませんか…?』

「老舗旅館ですものねぇ」

『老舗っ!?任務で来たのに旅行気分!?』

「馬鹿なの?もう既に多くの隊士が居るんだか
 ら1箇所に集まるに決まってる
 ここは今鬼殺隊の貸し切り」

『かし……きり…』

目が回ってきた

あれ?非公認の組織ですよね?
凄くおおっぴらで行動するんですね
あ、なる程この旅館の人が協力者と……

はい、なんでも有りですね

諦めた私は旅館に入り部屋にまず向かう


『………一人の部屋にしては大きすぎるんです
 よ』

少し鬼殺隊が心配になりました

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花みたいに(プロフ) - 名無しになりたいさん» 本当です!直しておきました!本当にありがとうございます! (2019年12月1日 23時) (レス) id: 248b61614a (このIDを非表示/違反報告)
名無しになりたい - 1話の【超屋敷】は【蝶屋敷】の誤りでは…?素敵な小説でした。 (2019年12月1日 17時) (レス) id: af163a7b99 (このIDを非表示/違反報告)
花みたいに(プロフ) - ありがとうございます! (2019年11月25日 6時) (レス) id: 248b61614a (このIDを非表示/違反報告)
真冬 - すっごく素敵な作品でした。 (2019年11月24日 19時) (レス) id: eb4bf42b53 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花みたいに | 作成日時:2019年10月29日 5時

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