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初日から鬼と遭遇して、慌ただしかった気がする
でも、何よりも覚えていたのはあの子の行動
あの子は刀を持たない、非力で自分の身すら護ることは出来ないのに、鬼に立ち向かった
あの時は凄く心臓が大きく鳴っていて
鬼に恐怖なんて感じない僕が、あの光景を見て初めて怖いと思ってしまったんだ
その後、少しお説教をしたあと、頭に手を乗せると、あの子は泣き出して
『………貴方のせいです…
どうしてこういう時だけお優しいのですか…』
「……優しい?」
優しい、聞いたことはある言葉、どんなものかは分からないけど
僕は優しいのかな?
優しいってどういう事だろう、親方様みたいな事?
なら僕は違う、この子はどうして僕をそんな風に思ったのか、よく分からないや
その日から、少しずつあの子の態度が変わってきた気がする
いつもなら、緊張していた空気が無い
笑う姿を見せるようになった
何だろう、あの子の傍にいると凄く暖かい
こういうのって何て言うんだろう?
それと最近、あの子の様子が少し変だ
階段ではよく躓くし、歩いているとすぐに息が上がる
初日から段々酷くなって
疲れたのだろうか、けれど目的地まであと少し
もう少し頑張って貰わなくちゃな
そういえば、こんなに長くいるのにまだ名前を覚えられない、あと少しで覚えられそうな気はするんだけど…………
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花みたいに(プロフ) - 名無しになりたいさん» 本当です!直しておきました!本当にありがとうございます! (2019年12月1日 23時) (レス) id: 248b61614a (このIDを非表示/違反報告)
名無しになりたい - 1話の【超屋敷】は【蝶屋敷】の誤りでは…?素敵な小説でした。 (2019年12月1日 17時) (レス) id: af163a7b99 (このIDを非表示/違反報告)
花みたいに(プロフ) - ありがとうございます! (2019年11月25日 6時) (レス) id: 248b61614a (このIDを非表示/違反報告)
真冬 - すっごく素敵な作品でした。 (2019年11月24日 19時) (レス) id: eb4bf42b53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花みたいに | 作成日時:2019年10月29日 5時