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ht side
gr「ふぅ〜......
あ、お前ら来てたのか」
グルッペンが帰ってきたのは日付が変わった頃。
残業だったらしい。
社畜も大変だ。
ps「おかえり〜、お疲れ。」
ちょっとここに座って、と威圧感のある顔で神が告げる。
グルッペンはハテナを浮かべながら、ソファーに座った。
ht「A、実は外に出ててね。
帰ってきたの、8時だったんだ」
ps「さらにはご飯を公園で一緒に遊んだだけの初対面の高校生と食べてきたらしい」
先程のことを一通り話すと、グルッペンはやはり、と言いたげな顔をした。
ps「何か知ってるんだね」
gr「あぁ、知ってる。
アイツは誰かに怒られたことがない。
小さい頃に俺の兄...まぁあいつの父親が死んで、三樹と二人だったからな。
優秀なやつだから、学校で怒られるなんてなかった筈だゾ。
大声なんてもっての他だ」
犯罪などの本当にヤバイことの区別はできるが、身の危険には疎い。
自分の事より他人を守る癖があるらしい。
癖...なのかはよくわからないが。
つまり、ただのお人好しと言うことだ。
ps「ふーん。」
gr「そういやアイツ、高齢者を守るために車に引かれたことあったな」
そう冷静に話すグルッペンに、俺らは冷たい視線を向けた。
ht「昔から、そうだったの？」
gr「...いや、小学生に上がる直前くらいからだな。
そういえば同じ時期に髪を短くしたり、声を低くしたり、部屋にあるものすべてを黒色に変えたりしていたな。
やはり、アイツは男を目指して...いや、でも...」
一人の世界に入ってしまったグルッペンを揺する。
ハッと勢いよく顔を上げたせいで、衝突してしまった。
gr「すっ、すまん。」
ht「...いや、別にいい。
ところで、布団ってどこにあるの？
昨日わかんなくてAの布団で寝たんだよね」
gr「あぁ、それなら寝室にあるゾ。」
......やっぱりか。
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