20 ページ20
.
gr「本当にすまん」
ht「どうすんの、A」
数分前、グルッペンが起きた。
彼はとても焦っている。
理由は“急遽仕事が入った”。
普通に行けばいい、という話だろう。
しかし、問題は俺にあった。
ht「俺はこのあとロボロの家に行く。
けどお前来ないんだろ。
そうなったら夜一人だろ」
グルッペンはいつも残業ばかり。
特に三、四月は二連休なんて滅多に取れない。
そんな忙しい時期に残業がない筈がない。
「別に一人でいいよ。
なんかあったらGoogle先生いるし」
それに今日は荷解きする。
出るとしても、ここら辺の地図は昨日車の中で覚えたし。
ここは町中で、近くにコンビニやデパートだってある。
大丈夫だろう。
ht「...これ、連絡先。
なんかあったら言うこと」
gr「ホントにすまん。」
「別にいいよ、仕事頑張って」
申し訳ないような顔をして、ひとらんらんとグルッペンは出ていった。
「さて、機材おかなきゃ」
......ていうかそもそも、機材置いてたらバレるのでは？
「やば、母さんは滅多に部屋入らなかったけど...
グルッペンがどうかわかんねぇ...！！」
どうしようどうしよう、と悩みながらドアを開ける。
机の上で光が反射し、何かが光った。
「鍵......？部屋の？」
____________________
Aへ
これ、この部屋の鍵な。
家の鍵は机の引き出しに入れといた。
グルッペンより
____________________
「グルッペン、有能かよ」
安心して機材を置く。
アニメのフィギュアなども飾り、いつものごちゃごちゃした落ち着く空間になった。
暇だ、どうしようか。
「よし、探索しよう」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 252人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
