信じられないから。【文スト】

依頼。 ページ8

海人side



「Aちゃん、前に神社に帰ったとき何て言ったと思う？」


太宰「...私たちには分かりかねます。

何と言ったのですか？」



「それがねぇ、...___________」


(以下回想シーン)



「頑張ってね。待ってるから」

『！！


.........ええ、頑張ります』



にこりと笑う。
灰色の父母に似ない髪が風に靡いた。




『でも......。


僕には、海人さんを笑わせる結果は出せません』


「どういうこと？」


『誰かが言いました。

“幸せには代償がいる”、と。
もしその代償が、人の命だったら。


海人さんは、素直に笑って喜べますか？
できませんよね、海人さんは優しすぎるから。
何を見たって綺麗って嘘をつけるその優しさがあるから、貴方を笑わせることができない』


グサリ。耳に聞こえるように胸に刺さる言葉。

優しさなんて無い。

優しいのは、Aちゃん。


『......きっと僕はこの世界から消えます。


誰の視界にも、記憶にも残ることはないでしょう。

貴方に伝えておきます。
この世界は全て“予想外(イレギュラー)”だ』



(以下現実シーン)


太宰「予想外？」


「そう。

あの子には一発殴らないといけないわ」


大人になにも相談せず死ににいくなんて、許さない。

違う。→←後悔。

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