義眼。 ページ29
貴方side
太宰には火傷だと伝えた。
確かに顔の“皮膚”はそうだ。
しかし、奇跡的にあの日残ったはずの左目が義眼なのは火傷の後遺症などではない。
“落下により目に枝が突き刺さった”のだ。
いたかった。
さけんだ。
けどおとなはながいあいだきづかなかった。
まわりはひそひそとわらった。
俺の左目は一切視力が残らず、義眼となった。
右目とは違う色。
右目の茶色より少し濃い。
それがコンプレックスだった。
火傷の跡に包帯を巻いたため、今でも擦れて痛くなることがある。
けどそれ以上に左目が嫌いだった。
だから俺は隠し続けた。
背中や腹、太ももにある細かな傷も
全部あの日刺さった傷だ
“ねぇ瑞希”
“殺るか?”
“どうせなら色んな人の悪口書いてさ
Aのせいって言おうよ!”
“......嗚呼”
『ッ...思い出すな、思い出したらダメだ』
この世界は残酷だ。
死んだはずの両親はいるし
生きてるはずのいじめっ子
この世界でも苦しめというのか
もし、そうだったなら。
この世界の“スベテ”を変えてやる
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ソラ(プロフ) - 魔理沙は天使さん» コメントありがとうございます!更新気合い入れて頑張りますので応援よろしくお願いします(* ̄∇ ̄*) (2019年8月10日 12時) (レス) id: da0656dabb (このIDを非表示/違反報告)
魔理沙は天使 - 続きが気になる…。すっごいこの作品好き… (2019年8月10日 9時) (レス) id: 02aec80553 (このIDを非表示/違反報告)
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