転生先が素晴らしすぎる。【文スト】

早く、早く。 ページ21

貴方side



《「死んだって認められてないのは貴方よ」》

『違う、俺は』



《「だから“アタシ”の顔も見えないのよ」》

『ｯ！！！！』

《「貴方が何故現実を見ないのか、教えてあげるわ」》

女の子が、俺を見つめる

いや、実際そうなのかわからない

ただ、目の前から視線を感じて

目の前と目があってる感覚がする



《「貴方は逃げ続けた。

“アイツ”からも、“アタシ”からも」》

意味がわからない。

アイツって？アタシって？


逃げ続けたって？？




何故逃げたの？

何故その二人なの？



その言葉は、信じていいのか？

そもそもそれは、“教える”というのか？



《「昔から、警戒しすぎなのよ。

大人にも同年代の子にも。

ついにはお祖母ちゃんまで警戒してさ」》

『......君に何がわかる』



《「わかるわよ。ずぅっと見てきたもの」》





『見てきた？』


《「ええ。」》

『...は？？』




《「私はお母様の理想(願い)」》

『理想？』


まさか。そんなことあるはずない。



だって、彼奴らは俺を女だといって



《「私は貴方の“本来あるべき姿”」》

『本来あるべき姿......』

《「っと、今日はここまでね。早く行きなさい、呼ばれてるわよ」》



今までみていた森は消えて、目の前が白く染まる。


次に見たのは、焦った織田作であった。

焦る。→←見たくない。

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