【d!】中縹が聞いたモノとは。

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女「ありがとうございました！」

ぺこり、とお辞儀する女性。

「いえいえ。

私も急に行ってすみませんでした」

女「とっても助かりました！

あと、あの...よ、良かったらまた会えませんか？

その......。
貴方が話してた映画、二人で見に行きたいなって、思って...」

語尾につれて段々と声が小さくなっていく。

ゾムさんは私の後ろでなにか携帯をいじっているのか、その影ができている。


「もちろん、映画の期間が終わらないうちに行きましょうか。

連絡先交換しません？」


ポケットからスマホをだす。

女「ありがとうございます！！

私、加賀屋美咲って言います」

「私は神門、神門Aです」

チャットアプリのフリフリという機能で登録する。

加賀屋さんは急いでいたらしく、携帯を胸元に抱えて走っていった。



「ゾムさん、カバンありがとうございました」


リュックを再び背負って、反応もせず私のことをただひたすらに見ている彼から離れようとする。

しかし見ていただけのことはあり、しっかりと腕を掴まれてしまう。


zm「俺は理解できへん。

なんで大先生について弁解もせずあっさりと俺らから引いたのか。

自分に風評被害やってわかっとったんやろ」

24→←22【路地裏】

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