【d!】深緑の目に見えたモノとは。

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gr「それじゃあ、みんなの紹介をしよう。」



一人一人紹介される。

マンちゃんについてだけは誰も触れず、話題に出すべきでは無いと思った。

彼は忘れ去られているのか、それとも名を出す事が禁忌なのか。

来たばかりの私にとって謎であり、魅力的に聞こえた。


ニット帽はシャオロンさん、眼鏡で片目を隠しているのが鬱先生。

ここに来て一年しか経っていないショッピさんと、半年目のチーノさん。

紫のストールを巻いているのが兄さん、紙に天と書いてあるのがロボロさん。身長が小さい。



gr「Aも一度、自己紹介しておけ」

「どうも、神門Aです。」

そう告げると、グルッペンが嫌そうな顔をする。

gr「せめて特技と苦手なことくらい言え」

「えぇっと...得意なのが英語、苦手なのが日本語です。」

日本語はまだ勉強中なので、と笑う。


ut「はーい、質問！

どこ出身？」

「生まれも育ちも日本ですが、母がイギリス人なので顔立ちはイギリスよりです」

ハーフなんやぁ、と笑う。
気持ち悪い笑みだと失礼だが思ってしまう。

syp「日本語、苦手そうに見えませんが...」

「あぁ、説明不足でしたね。

話すことより、読み書きが不慣れです。
英語は完璧なのですが...。」


何で日本語が出来ないんだろう。

祖父母も日本人で、日本語に囲まれていたのに。

em「でも、成績オール5なんでしょう？」


「テストに使う文字だけ覚えてしまえば楽勝ですよ。

記憶力には自信がありまして」

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