ねぇ、お願い。【文スト】

▽ ページ30

敦「珍しいですね、太宰さん」

そう話しかけてきたのは敦君。

だが、今は返す気力もない



乱歩「太宰」

「...なんでしょう」

乱歩「確かに、妹が居なくなるのは辛い...



けど、寂しさを感じているのはお前だけじゃなかったはずだ」

「......わかってるんですよ、そんなこと。」


乱歩「何がだ？

彼女の事を理解してるのか？」


「ッ、それ、は、」

“兄として妹を探さないで”

ぐるぐると、Aの言葉が頭で駆け回る

乱歩「......これ、Aの資料纏めた奴。

どれだけ調べても、これしか出てこなかった」


夜桜は機械を使わないのだろうね、と乱歩さんは言った。

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太宰 A

11歳の少女だが、血液以外の太宰との共通点なし

妙に大人びている

異能力は不明

左手と両太股に包帯を巻いているのが特徴

夜桜の最高幹部である

ポートマフィア幹部、首領との接触は頻繁。

【夜桜とは】

障害やトラウマ、その他理由を抱えポートマフィアに捨てられた(見捨てられた？)異能力者の集団

アジトとに全構成員が住んでおり、60人ほど。

最高幹部であるAは全員の名前、異能力を暗記している

金銭的に余裕のある組織で、光熱費、食費は構成員ではなく、組織持ち

月80万ほどの月収を与えているらしい

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「最高、幹部...」

乱歩「組織には最高幹部以外の上下関係はない。

理由はよくわかんないや」

そういうと、煎餅をポリポリと食べ出した。


“ポリポリ...んぁ、お兄ちゃんも煎餅いる？

美味しいよ、とっても”

“ぷはぁ〜、煎餅とカルピスの相性は最高だね！”

記憶の端で笑うA



ねぇ、A。

君は誰？

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