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狐の巫女として。 ページ28

貴方side


『わ、懐かしい...!!』

石畳を踏んでやや三十分。

僕は一人で廃れた神社に来ていた。


『お狐様、巫女です。

どうか、このような姿にしたこと、お許しを。


この二年間、私は巫女として、社を護るものとしての意識を、自覚を忘れておりました。』


もう一度、許されるのなら。




『......空気が、変わった??』

気のせいだろうか、鈴の音が聞こえる。


『あぁ...許して、下さるのですね。

お狐様...』


社を見渡す。

建物自体に傷はなく、お狐様のお陰だと思った。


ザッ、ザッ

まずは、神社の外回りを掃除する。

落ち葉や雑草などを片付け、石でできた、お狐様の置物を磨く。


『あとは、社だけですか...。』


ガラッ

『ぁ...?』

?「ひっ、ひぃ!!」

『何をされているのですか』

?「わ、私、小林李奈です!!
肝試しとして、探索を」

『...肝試しとして?』

小林「ここの廃れた神社、出るって噂があって」

『此処は...僕が巫女として、管理している神社です。』

小林「すっすみません!!」

『此処には、昔から律、と呼ばれるお狐様がいらっしゃるのですよ』

小林「律?」

『ええ、律様です。

人間の姿をした狐で、人助けをされていらっしゃいました。』

小林「な、何年前のお話ですか?」

『1000年ほど前です。

僕は小さい頃から、律様の巫女として、働いておりました』

小林「失礼ですが、神主さんは?」

『...残念ながら、もう』

小林「他の巫女たちは?」

『神主様が亡くなると同時に、皆出ました。』

小林「そうなんですか」


『お狐様は...どんな話も受け入れました。


誰かを殺した、物を盗んだ、怪我をさせた...

罪深き人にも、優しかった』


『此処は心霊スポットなどではありません。

律様の眠る、ご加護がある、立派な神社です。

勘違いなど、せぬように。』

小林「ここの神社って、どんなご加護が?」



『罪を認められるようになる...

自分自身を浄化し、認められるようになります』

小林「へぇ...じゃあ、お賽銭入れていこう」

『本当ですか?

ふふっ、律様もきっと喜びますね』

お狐様にただ願う。→←とあるホテルの一室で



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ソラ(プロフ) - xxvl6w6lvxxさん» 最高ですよね!!!そして返信できなくてすみませんでしたぁ!!! (2019年6月27日 9時) (レス) id: da0656dabb (このIDを非表示/違反報告)
xxvl6w6lvxx(プロフ) - ピエロっていう曲を元にしたんですか?歌詞がっ!歌詞がっ!最っ高過ぎますよね!!!!! (2019年5月17日 22時) (レス) id: 84d8494927 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - また忘れてましたwすいませんありがとうございます! (2019年5月1日 9時) (レス) id: da0656dabb (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年5月1日 9時) (レス) id: 18d6d807bc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ソラ | 作成日時:2019年5月1日 9時

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